日常業務の様子
Good afternoon! 今日は秋晴れの高崎です。
最近、とても悩ましいことがありました。
1語1句英訳したものが、読み手側から「理解できない」との返答が届きました。
通翻訳者の基本は、「足さない、引かない、正確に」訳すです。
ただ、それでは、意味をなさない訳になる時があります。
例えば、英語にはない日本語の挨拶。
例:よろしくお願いします。
お疲れ様です。
お先に失礼します。
お世話になっております。 などなど
これを1字1句正確には英訳できません。
私の場合、結局はその場の状況にあったフレーズを書いたり言うことが多いです。
他にも「自分の書いたままを1字1句そのまま翻訳して欲しい」と言われます。
しかし、それでは時と場合によって、その文章を読む方々には伝わらないことがあります。
大変恥ずかしく言いづらいことですが、今回「理解できない」英訳をしてしまったのは、
訳者である私が原文の意図を汲み取りきれていませんでした。
その結果、1字1句訳すと理解不明な英文になってしまいました。
本当ならば私が汲み取れなかった部分を、発信者の方に確認させてもらえればいいのですが、
毎回それができるとは限りません。今回はまさしく確認できないパターンでした。
そのような場合、自分の経験から得た知識や調査が必要になってきます。
そして訳文を送る時に、私が十分に筆者の意図を汲み取れていないことを伝えた上で、
受信者の方に意味が通じるかどうかを確認します。
今回は受信者と直接連絡を取ることができる関係でしたので、
事細かく電話で説明し相互確認した上で、再度英訳し直して送りました。
2回目の翻訳は無事に理解していただけました。
先日、とある方からいただいたメールの文章がとても美しく、うっとりしてしまうほどでした。
私はこんなに美しい日本語を書けているだろうか?
どうしたらあんなに素晴らしい日本語を書けるようになるのだろうか?
もちろんセンスも必要ですが、それ以上に意識的に美しい文章や日本語に触れて、
そして自分が使う時も意識したり、思いやりを持って書くことが大事だと考えました。
また、こうした経験が読解力を高めることに非常に役に立つと思います。
いわゆる「国語力」です。文章を読み、書き、理解する。
ますます語学の奥深さを感じます。
秋の夜長に読書をして、美しい日本語にもっと触れようと改めて思いました。
お知らせ
来年1月から、発注や料金システムを変更いたします。
現在はそれに向けて準備中です。
2018年12月31日受け付け分まで、現システムで対応いたします。
ご不便をお掛けしてしまうかもしれませんが、
どうぞよろしくお願い申し上げます。
(週末に高崎線で都内の通訳イベントに参加した時の、上野→東京の車窓からの風景です。)