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佐藤浩明

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佐藤浩明(さとうひろあき)

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コラム

睡眠不足でアルツハイマー病の危険?

医療界の新発見?

2018年4月24日

睡眠不足でアルツハイマー病の危険?

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘睡眠不足でアルツハイマー病の危険?’という報告です。

 たった一晩でも睡眠が不足すると、アルツハイマー病との関連が指摘されているアミロイドβ(Aβ)と呼ばれるタンパク質の蓄積量が脳内で増加することが、米国立アルコール乱用・依存症研究所(NIAAA)による研究から明らかになった。

 アミロイドβはアルツハイマー病患者の脳内で認められるタンパク質で、アルツハイマー病の発症に関与すると考えられている。また、これまでにマウスやヒトの研究で脳内のAβの蓄積には睡眠不足が関連している可能性があることが示されていた。そこで、同研究者らは今回、睡眠不足による脳内Aβ蓄積への影響をより正確に評価するため、22~72歳の健康な男女20人を対象とした研究を実施した。

 この研究では、対象者が実験室に二晩にわたって宿泊し、一晩目には十分に睡眠を取り、二晩目には一睡もしないよう指示した。また、それぞれ翌朝に対象者の脳内のAβ蓄積量を定量化するためPET(陽電子放射断層撮影)と放射性薬剤を用いたアミロイドPET検査を実施した。

 その結果、十分に睡眠を取った翌朝と比べて一睡もしなかった翌朝には脳内のAβの蓄積量が有意に増加していることが分かった。また、Aβ蓄積量の増大は、記憶に関連する海馬や感覚情報を伝達する視床などの脳領域で認められた。米マウントサイナイ・ヘルスシステム睡眠医学の別の研究者は神経細胞の「発火(活動電位が発生すること)」がAβの産生に寄与していると考えられているとし「眠らないと神経細胞が発火し続けるため、Aβの蓄積につながる可能性があると述べている。一方、睡眠中は神経細胞が縮小し、細胞間に空間ができるためAβなどの不要な物質が排出されやすくなる」と同氏は説明する。

 しかし、睡眠不足がアルツハイマー病リスクに直接的に関連するかどうかを明らかにするためには、さらなる研究が必要だと専門家は口を揃える。今後の研究課題については「一時的な不眠によってAβが蓄積しても、一晩ぐっすり眠れば消失するのか否かについて検討する必要がある」と指摘。また、別の研究者も「脳内にAβが蓄積した状態が続くと神経細胞が凝集しやすくなるのかどうかを明らかにすべきだ」としている。

 睡眠については色々な事が分かってきている半面、まだまだ分からないことも多く今回の研究においてもたった一晩の睡眠不足がアミロイドβを増加させるという驚きのデーターが示されました。睡眠不足が体にとって悪いというのは誰しもが分かっていますが、実際に十分な睡眠が取れずにいる方も数多いと考えられます。ただその事がひいてはアルツハイマー病の可能性を高めるのであれば十分な睡眠を取る方策を考えることも大事かも知れませんね。

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