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佐藤浩明

消化器内科専門医で「内視鏡検査」のプロ

佐藤浩明(さとうひろあき) / 内科医

さとうクリニック内科・消化器科

コラム

座らずに立って過ごすだけで痩せられる?

2018年2月21日

テーマ:ダイエットの秘訣

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 糖尿病 食事糖尿病 症状糖尿病 予防

座らずに立って過ごすだけで痩せられる?

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘座らずに立って過ごすだけで痩せられる?’という報告です。

 減量したい人は、この研究結果を知れば毎日あと数時間は立って過ごそうという気持ちになるかもしれない―。米メイヨー・クリニックの研究者らの論文によると、座って過ごす代わりに立って過ごすだけで、エネルギー消費量が増加することが46件の研究データの解析で明らかになったという。

 同氏らは今回、座っている場合と立っている場合のエネルギー消費量を比較検討した46件の研究(対象者は計1,184人)のデータを解析した。対象者の平均年齢は33歳、60%が男性で、平均体格指数(BMI)は24、平均体重は65kgだった。その結果、座って過ごす代わりに立って過ごすと、エネルギー消費量が1分当たり0.15kcal増えることが分かった。これは、例えば体重65kgの成人が1日6時間のデスクワークをスタンディングデスクでの立ち仕事に変更すれば、1日当たりのエネルギー消費量が54kcal増えることに相当するという。また、その成人が立って過ごす時間をそのまま維持し、食事の量にも変化がなければ、1年以内に2.5kg、4年以内に10kg減量できると推定された。

 同氏は「座って過ごす代わりに立って過ごすことで得られるメリットは、体重コントロールだけにとどまらない。立位を保つことに伴う筋力の維持は、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病などの発症リスクの低減にも関連する」と説明。この研究には関与していない米レノックス・ヒル病院の別の研究者もこれに同意し、「座って過ごすことが心血管疾患のリスク因子に大きく影響ことは明確に分かっている」と指摘している。

 米サウスサイド病院の別の研究者は「座ってばかりのライフスタイルよりも、体を動かしたり立って過ごしたりする方が良いとするエビデンスは蓄積されつつあるが、この研究もその一つだ」と説明。その上で、「できるだけ座らず立って過ごす、あるいは万歩計を利用して毎日の歩数をカウントする、毎日一緒にウォーキングを楽しむパートナーを見つけるといったことを通じた日常的な身体活動の継続は健康増進に役立つだろう」と話している。
 
 最近は会社によっては机を廃止して立って会議をしたりするところも出てきているという話は聞いたことがあります。実際に長時間のデスクワークには健康を害する可能性が多々指摘されている様ですのでなるべく長時間座り続けることを避ける様にすることは大事かも知れませんね。

18.2.20 氷柱

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