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強い意志だけでの減酒は困難?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘強い意志だけでは減酒は困難?’という報告です。
今年こそは酒量を減らそう―。新年の抱負として、そう心に決めたときの気持ちに偽りはなかったとしても、それだけでは実際に酒量を減らすことにはつながらないようだ。飲酒習慣に問題のある英国の成人約3,000人を対象とした研究から、飲酒量を減らしたいという「減酒」の意欲があっても、その後の飲酒量の減少には結びついていないのが実態であることが分かったという。
この研究を実施したのは、英ブリストル大学の研究者ら。英イングランド地方で16歳以上の男女を対象に実施されている調査に回答した飲酒者のうち、飲酒量が標準量をやや上回るレベルから、アルコール依存症の疑いがあるレベルまでを含む高リスク飲酒者計2,928人のデータを分析した。
今回の結果を踏まえて同氏は「酒量を減らそうと試みても、結局すぐに“いつものパターン”に戻ってしまうというのはよくある話だ。今回の研究結果はそれに当てはまる」と説明。今回の研究には関与していない米国薬物乱用常習センター(CASA)の研究者も、これに同意を示した上で「飲酒行動のきっかけとなるのは生理的な要因だけでなく、社会的あるいは環境的な要因など多様だ。これらに対抗するには意欲や決意だけでなく、家族や友人のサポート、専門家のカウンセリングを含めた具体的な行動計画が必要だ」としている。
なお、同氏は高リスク飲酒者が専門家に助けを求める前に試すとよい減酒の方法として「自分の飲酒量を記録する」「酒を飲みたい気持ちにさせる人や場所を避ける」「飲酒に代わる趣味や活動を見つける」といった米国立アルコール乱用・依存症研究所が推奨する対策を紹介。ただし、状態が悪化する前に早めに専門家を頼ることも大切だと強調している。
タバコも同じく強い意志だけでやめるのが難しい様にお酒も同じことが言えそうですね。