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佐藤浩明

消化器内科専門医で「内視鏡検査」のプロ

佐藤浩明(さとうひろあき)

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コラム

1回の血液検査で8種類のがんが発見?

医療界の新発見?

2018年2月19日

1回の血液検査で8種類のがんが発見?

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘1回の血液検査で8種類のがんが発見?’という報告です。

 1回の血液検査で8種類のがんの有無を判定し、がんの位置も特定できる新たな検査法を米ジョンズ・ホプキンス大学のグループが開発した。既にがんと診断された患者約1,000人にこの検査を受けてもらったところ、33~98%の確率でがんを発見でき、現在は有効なスクリーニング検査法がない5種類のがんも69~98%と高い確率で発見できることが分かったという。

 研究グループは今回、特にがん発見に有効な16種類の遺伝子変異と8種類のタンパク質に絞り込み、がんスクリーニングに役立つ遺伝子変異やタンパク質のみを測定する検査とされるCancerSEEKを開発した。「偽陽性の結果を減らし、スクリーニング検査法として導入しやすい費用に抑えるためには、遺伝子パネルを最小限にする必要があった」と同大学の研究者は説明している。

 CancerSEEKの精度は、乳房、大腸、肺、卵巣、膵臓、胃、肝臓、食道などのがんがある患者1,005人を対象とした研究で検証された。その結果、その感度は中央値で70%だったが、がんの種類による差が大きく、乳がんは33%と低かったが卵巣がんは98%と高かった。また、これら8種類のがんのうち現在、有効なスクリーニング法がない5種類のがん(卵巣、肝臓、胃、膵臓、食道)については69~98%の感度で検出できた。

 一方で、課題も残る。今回の研究では既にがんと診断された患者を対象にこの検査法の精度が検証された。しかし、がんの早期発見を目指したスクリーニング検査法としての有効性を検証するためには、がんのない人を対象とした前向き研究を実施する必要がある。スクリーニング検査法として実用化するには費用がどの程度になるのかも重要だ。研究グループはCancerSEEKを大腸内視鏡検査などの既に普及している検査法にかかる費用と同等あるいはそれ以下に抑える必要があるとの考えを示しており、将来的には1回当たり500ドル未満で実施できるようにすることを想定しているという。

 現在、血液検査でのがんの検査は腫瘍マーカーと呼ばれ、主に検診やドック等で取り入れられていますが、陽性率が非常に低く、かつ基準値より少し高い程度でのがん発見率は極めて低く臨床的にあまり意味のない検査とも考えられています。強いていえば実際にがんが存在し、その際にそのがんの腫瘍マーカーが高かった場合などに治療後の再発のマーカーとしては有用とされています。これが実際に実用化されれば非常に有用な血液検査になるかも知れません。

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