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コラム
早食い防止で肥満予防?
2018年2月16日
早食い防止で肥満予防?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘早食い防止で肥満予防?’という報告です。
早食いになりがちな人は、食べ物をよくかんで箸を休めながら食事をすることで減量できる可能性があるとする九州大学の研究論文が発表された。この研究では日本人約6万人を対象に食べる速度と体重の増減との関連を調べた。
九大の研究チームは論文で、食事の速度は肥満や体格指数(BMI)の値、腹囲に影響すると指摘し、「食べる速度を遅くすることを目的とした治療介入は、肥満予防や肥満関連の健康リスクの低減に効果的とみられる」と結論づけた。
研究チームは、肥満などがきっかけで主に成人期に発症する2型糖尿病と診断された患者ら5万9717人の医療保険データを分析。被験者は2008~2013年にかけて定期検診を受けており、年齢、性別、BMI、腹囲、血圧、食生活、飲酒や喫煙の有無などを調べた。
その結果、食事の速度がゆっくりなグループの4192人は当初から腹囲の平均値が小さく、BMIの平均値は標準範囲内の22.3、肥満者の割合も全体の21.5%だった。これに対し、早食いのグループの2万2070人では肥満者の割合は44%で、BMIの平均値も肥満気味とされる25だった。研究チームは、こうした結果は「食べる速度を遅くすることで肥満の減少やBMI値の低下につながることを示唆している」と述べている。
最近は食べ順ダイエットなども言われていますが、ゆっくり噛んで食べることは実はとても大事な様です。現代社会においては時間との勝負の様なところもあるのでなかなか難しいところもあるのかも?知れませんが、少なくとも肥満傾向のある方は試して見る価値はあるかも知れませんね。
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