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コラム
今一度、糖尿病の食事療法について!
2018年1月13日
今一度、糖尿病の食事療法について!
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘今一度、糖尿病の食事療法について!’というお話です。
糖尿病の食事療法では、難消化性成分の食物繊維から摂取するとよいことが広く知られている。食物繊維が糖質や脂質の吸収を抑え、腸内細菌叢にも作用することによって、糖尿病や肥満などの生活習慣病の発症予防や進行抑制といった効果が得られるからだ。
実際に野菜から先に摂取する食習慣を実践していると、食品交換表を用いた従来の食事療法より良好にHbA1cを制御できることが示されている。また、2型糖尿病患者だけでなく健常者でも、野菜を先に食べていると、野菜を米飯の後に食べた場合に比べて1日の中での血糖値の変動が改善されることも確かめられている。
食物繊維は消化管ホルモンに影響しないことが示されており、魚や肉を先に摂取する場合とは異なるメカニズムで血糖値を制御していることになる。つまり、両者を組み合わせればより効果的といえる。脂質の吸収を抑えるという点では野菜→肉・魚→米飯の順番が推奨される。だが食物繊維は胃で膨潤するため、先に食べてしまうと、特に高齢者は次に食べる魚や肉などを十分に取れなくなる心配がある。そのため、関西電力病院の清野裕先生は「年齢や食欲に応じた“順番”の指導が重要」と指摘する。
この食べる“順番”を重視した食事療法では米飯などの炭水化物を最後に取るため、米飯の量を減らすことに対する抵抗感が少ない。半面、消化管ホルモンの分泌を先行させるため食事時間が長くなる。「朝食はできるだけ短時間に済ませたい現役世代は多いと思われるが、肉や魚を取った後5~10分してから米飯やパンなどの炭水化物を取ることが血糖値コントロールという面では理想的だ」と清野裕先生はアドバイスする。
*日経メディカル記載の関西電力病院 清野 裕先生の医療関連記事を抜粋し、一部改変
最近は食事の際に野菜から取ることが推奨されていますが、特に超高齢化社会となった日本ではあまり野菜に拘りすぎてカロリーが不十分になることにも問題があると考えられますので上述の様に年齢や食欲に応じた食事の仕方が最も重要になると思われます。私自身もある程度以上のご年齢の方へは食事制限を指導するのではなく、体重が増えない様な食事にして下さいと最近は伝える様にしています。
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