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コラム
胃がん発症で気をつけるべき3つの習慣?
2017年12月30日
胃がん発症で気をつけるべき3つの習慣?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘胃がん発症で気をつけるべき3つの習慣?’というお話です。
世界的に見れば、罹患率・死亡率共に減少傾向にあるとはいえ、依然、最も診断されているがんであり、死因としては第3位の胃がん。都内で開かれたプレスセミナーで津金昌一郎先生(国立がん研究センター)が、ピロリ菌をはじめとする胃がんのリスク因子と予防について講演した。
環境要因?日本で胃がんが多い地域、少ない地域
講演で津金氏が示した日本の統計データによると、全がん種で死亡した人は、2015年に37万人で、このうち胃がんで死亡した人は4万6,000人となっており、肺、大腸についで第3位だった。ただ、年次推移を見ると、罹患率の減少と生存率の向上により、死亡率は確実に減少傾向にある。
また、患者の分布を見ると、東北地方の日本海側地域に多く、九州・沖縄地域で少ない傾向があるという。津金先生は、「食生活を含めた生活習慣などの環境要因が、遺伝要因よりも影響が大きいのでは」と述べた。
3つの習慣の見直しで胃がん予防を
では、胃がんリスクとして挙げられるのは何か。日本人の研究によると、「確実」とみられているリスク要因は、ピロリ菌感染と喫煙であり、「ほぼ確実」なのは塩分、確実とまではいかないが可能性が示唆されているのは、野菜や果物の低摂取である。
このうちピロリ菌については、幼児期にピロリ菌を保有する大人から食べ物の口移しなどによる感染経路が知られており、本人以外の第三者の注意や心掛けがなければ防ぎようがない側面がある。一方で、喫煙や塩分や塩蔵食品の高摂取、野菜や果物の低摂取については、患者の自助努力において大いに改善の余地がある生活や食事の習慣である。とりわけ喫煙は、非喫煙者に比べ胃がんリスクが約1.6倍増加することも明らかになっており、禁煙を勧めることが何よりのがん防止になると津金先生は強調した。
4-5年前よりピロリ菌感染胃炎に関しては除菌治療が保険適応になっています。我々、内視鏡医も内視鏡施行時にはピロリ菌感染の有無も気をつけて見る様になりましたので内視鏡検査を受ける際には一度、ピロリ菌感染をcheckして頂くと良いかと思います。
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