非喫煙者の肺がんが増加?
飲み過ぎ・喫煙で見た目も老化?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’飲み過ぎ・喫煙で見た目も老化?’という報告です。
お酒の飲み過ぎや喫煙は深刻な健康リスクをもたらすだけでなく、外見にも影響する可能性が新たな研究で示唆された。これらの習慣がある人は目や耳に老化のサイン(徴候)が現れるのが早く、実年齢よりも老けて見えやすいことが分かったという。
この研究は南デンマーク大学の研究者らが実施したもの。21~93歳のデンマーク人1万1,613人を約12年間にわたって追跡調査したデータを用い、見た目で分かる老化の徴候とされている(1)耳たぶの深いひだ(フランク徴候)、(2)両眼の角膜周囲にみられる不明瞭な灰色の輪(角膜環)、(3)上まぶたにできる黄色の結節(眼瞼黄色腫)、(4)男性型禿頭症―の発生に対して過度の飲酒や喫煙がもたらす影響について検討した。
解析の結果、喫煙量が増えるにつれて角膜環と眼瞼黄色腫、フランク徴候を生じるリスクは上昇していた。また、過度の飲酒は角膜環とフランク徴候のリスクに関連していた。なお、少量から中等量の飲酒であればこれらの徴候がみられるリスクへの影響はないことも分かった。
この研究は観察研究でストレスといった飲酒や喫煙以外の老化に関連する因子による影響を除外できていないなどの限界があり、「飲酒や喫煙が外見を老けさせる」という因果関係を示したものではない。しかし、同研究者らは「飲酒と喫煙は老化の徴候に関連しており、それによって実年齢よりも老けて見えるようになることが、前向き研究で初めて明らかにされた。この結果は過度の飲酒や喫煙が全般的な身体の老化を促進することを反映したものだと考えられる」と結論づけている。
以前から喫煙による肌の老化の影響を一卵性双生児によるコンピューターグラフィックでのシュミレーション結果などでも報告されており、喫煙の影響はかなりのものだというのは知っていましたが、まあある意味で当然と言えば当然の如く過度の飲酒も見た目上で老化を進める様です。確かに昔から大酒を飲んでいる方は診察すると上記でも述べられている様な如何にもという感じの容貌をされていますのである程度は推測できます。
最近では’見た目が9割’とも言われていますし、見た目の若さは本来の若々しさの象徴でもありますので...喫煙や過度の飲酒には注意が必要な様ですね。