中国では予備群も含め約半数が糖尿病?
男性糖尿病では尿酸値にも注意?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「男性糖尿病では尿酸値にも注意?」という報告です。
奈良県立医科大の研究グループによる大規模研究で、男性の2型糖尿病患者では、血清尿酸値が高いほど糖尿病性網膜症の発症リスクが増加することがわかった。この研究で、血清尿酸値が男性2型糖尿病患者の糖尿病性網膜症の発症リスクを予測する有用なバイオマーカーである可能性が示唆された。
本研究は、天理よろづ相談所病院の内分泌内科に通院する糖尿病患者を対象とした大規模研究から、2型糖尿病患者で糖尿病性網膜症ではない1,839例のデータを用いた。ベースラインの血清尿酸値と糖尿病性網膜症の発症における独立した関連性を評価した。
主な結果は以下のとおり。
・2年間の観察期間中に188例(10.2%)が糖尿病性網膜症を発症した。
・男性患者の糖尿病性網膜症発症における危険率は、血清尿酸値を低い群から4群に分類し、一番低い群に比べて2番目に低い群で1.97倍、3番目に低い群で1.92倍、1番高い群では2.17倍であった。
・女性患者では発症リスクの増加はみられなかった。
最近、高尿酸血症が心疾患や腎疾患にかなり影響を及ぼすということが分かって来ていますが、本報告で男性糖尿病患者の合併症である網膜症の発症にも関連しているということが判明したようです。今後、糖尿病患者さんには尿酸値にも注目する必要があるのかも?知れませんね。
昨夕の新幹線車窓からの夕陽...この時期になると夕陽がとても綺麗に見えることが多くなりますね!