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コラム
コーヒーで目が覚めるのは何故?
2017年3月26日
コーヒーで目が覚めるのは何故?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「コーヒーで目が覚めるのは何故?」というお話です。
仕事中の眠気覚ましに飲む物といえば、真っ先に「コーヒー」が挙がるのではないでしょうか。シャキッとしたい時に欠かせないコーヒーですが、なぜ眠気が覚めるのでしょう?
答えはもちろん「カフェインによる興奮作用」です。ところが、カフェインがどのように体内で働き興奮作用を示すかについてはあまり知られていません。私たちが眠気を催すとき、さまざまな神経伝達物質が体内で作用します。なかでも有名なのは「アデノシン」という神経伝達物質です。「アデノシン」は「アデノシン受容体」に結合することで視床下部に存在する睡眠中枢を活性化し、ノンレム睡眠を誘発させます。このアデノシンですが、DNA構成物質のアデニンとリボースからなるヌクレオシドの1つで、プリン骨格を有しています。実は、コーヒーに含まれる「カフェイン」もアデノシンと同じプリン骨格を有しています。アデノシンと構造の似ているカフェインは、体内で吸収されると「アデノシン受容体」に先回りして結合し、睡眠中枢の活性化を抑制します。
つまり、カフェインは身体を直接的に興奮させているのではなく、アデノシンによる睡眠信号を抑制することで、興奮作用を示しているのです。
(*監修 名古屋大学循環器内科学 室原 豊明 先生)
私自身もコーヒーによる覚醒効果はカフェインそのものによる効果と思っていましたが、この様な機序が働いていたということは今回初めて知りました!
昨日の吾妻小富士。山頂付近の雪も幾らか少なくなったような感じです!
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