世界の3人に1人は肥満?
寝不足だと太る理由が判明?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「寝不足だと太る理由が判明?」という報告です。
寝不足だと太りやすくなるのは、夢を見る浅い眠り(レム睡眠)の減少が関係している、とする研究成果を筑波大などのチームがまとめた。レム睡眠が少ないと、砂糖(ショ糖)や脂質を過剰に食べることがマウス実験で確かめられたという。
睡眠不足の人は、睡眠が十分な人に比べ、高カロリーの食品をたくさん食べ、肥満になりやすいことが知られていたが、仕組みはわかっていなかった。筑波大の研究者らは、飼育ケースの底に金網を敷いた不安定な環境にマウスをおくと、レム睡眠だけが極端に減る現象を応用。味の違う複数の餌を選ばせたところ、通常の状態で飼育したマウスに比べ、ショ糖が多い甘い餌と高脂質の餌を約3割多く食べた。
次に、味や香りなどを判断する役割を担う脳の「前頭前皮質」と呼ばれる部分の働きを遺伝子改変技術で抑えて同じ実験をすると、高脂質の餌はたくさん食べたが、甘い餌を余計に食べようとはしなかった。寝不足で甘い物を食べたくなるのは、この前頭前皮質の働きが関わっている可能性があるという。同研究者は「なぜこうした現象が起こるのか不明だが、睡眠の総量が減ればレム睡眠も不足し、肥満の一因になりうると考えられる」と話している。
太る最大の理由はカロリーオーバーと運動不足であるのは当然ですが、その他に睡眠不足による脳内の働きも関係しているということが今回の研究で分かって来た様です。これによると睡眠不足が太る理由なのではなく、睡眠不足によって脳内にある変化が生じて結果として食行動にも変化を及ぼすということが関係しているようです。睡眠には色々な役目がある事は分かっていますが、太らないためにも十分な睡眠が必要な様ですね!
昨晩の郡山駅前のイルミネーション。雪景色の中だと青色のイルミネーションが一際目立つように感じられました!