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佐藤浩明

消化器内科専門医で「内視鏡検査」のプロ

佐藤浩明(さとうひろあき) / 内科医

さとうクリニック内科・消化器科

コラム

感染性胃腸炎も過去5年で最速の流行入り!

2016年12月8日

テーマ:医療情報

コラムカテゴリ:医療・病院

感染性胃腸炎流行情報

 おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「感染性胃腸炎も過去5年で最速の流行入り!」という報告です。
 国立感染症研究所が公表した第46週(11月14~20日)の感染症発生動向調査週報によると、感染性胃腸炎の定点当たり報告数が13.12人と増加し、全国的な流行期に入ったことが明らかになった。例年より2週間ほど早い流行入り。 
 1999年に感染症発生動向調査が始まってからは2番目、過去5年では最も早い立ち上がりとなった。定点当たり報告数が多いのは、宮城県(30.66人)、三重県(24.91人)、広島県(24.31人)、奈良県(23.74人)、東京都(20.24人)など。報告数が20人を上回ったこれらの都県ではいずれも、感染性胃腸炎警報を発令している。
 また今シーズン、感染性胃腸炎の集団発生事例で検出されているノロウイルスは「GII.2」が中心で、主流の遺伝子型「GII.4」や新型ノロウイルスと呼ばれている「GII.17」の検出を上回るのが特徴的だ。国立感染症研究所の研究者は「各地で検出されているGII.2について、疫学的・ウイルス学的に現在解析中だ。数シーズンほどGII.2の流行がなかったので、免疫のない小児が多いことも影響している」と分析する。なお、GII.2もGII.4と同様、イムノクロマト法を用いた迅速検査キットで検出可能と考えられている。
 当クリニックにも先週あたりから感染性胃腸炎と考えられる下痢・嘔吐・発熱を主症状とする患者さんが増えてきている感じです!
        12/7 吾妻小富士
 昨日の吾妻小富士。山頂もここ数日来の寒さですっかり雪化粧した様です!

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