- お電話での
お問い合わせ - 024-545-6111
コラム
福島県、心筋梗塞の死亡率ワースト1へ!
2017年6月18日
福島県、心筋梗塞の死亡率ワースト1へ!
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「福島県、心筋梗塞の死亡率ワースト1へ」という報告です。
厚生労働省は14日、5年ごとに実施している日本人の死因別、都道府県別の死亡率(人口10万人当たりの死亡数)に関する2015(平成27)年調査の結果を発表した。11年の震災、原発事故後初となる調査で、福島県は都道府県別の急性心筋梗塞で男女ともワースト1位(10年の前回調査=男女とも1位)、脳梗塞は男性7位、女性5位(前回男性5位、女性1位)だった。福島県が目指す、介護なしで自立して生活できる「健康寿命」を延ばすにはこうした病気の予防が求められるが、震災後も続く厳しい状況が浮き彫りとなった。調査は「都道府県別年齢調整死亡率の概況」で、地域による高齢者の割合を調整して年齢構成を同じにし、各都道府県の死亡率を比較しやすくした。
福島県の死因別死亡率は、急性心筋梗塞が10万人当たり男性が34.7人、女性は15.5人で、全国で最も多い。脳梗塞は同男性22.8人、女性12.6人だった。一方、自殺は男性が27.4人で7位(前回11位)、女性が10.3人で4位(同30位)。女性は44都道府県で低下する中で本県は微増、順位を大きく上げてしまう結果となった。全死因では男性が518.9人で6位(同6位)、女性が275.7人で2位(同11位)だった。福島県は、県民の健康寿命を22年度までに男女それぞれ2歳延ばすことなどを目標に食生活改善や運動不足解消に取り組み、県民運動を展開。調査結果に対して県は「現状を重く受け止め、健康指標の改善に努力を続ける」(健康増進課)としている。
今回の報告にもあるように5年前の調査でも同じくワースト1であったわけですが、今回も同じくワースト1だったようです。元々、福島県民は塩分摂取量も多く、喫煙率も高いことで知られていましたが、6年前の原発事故でさらに色々な意味での外的環境が悪化している様であり、この傾向は暫く続くものと考えられます。今後はこの事実を重く受け止め、県をはじめとして我々医療関係者も心筋梗塞をはじめとした疾患の治療や予防に向けて今以上の努力が必要かも知れません。
今シーズンは例年より少し遅れての紫陽花、開花です!
関連するコラム
- 米国人が恐れるのは病気より高額医療費? 2018-04-12
- 米国では女性医師の方が優秀? 2016-12-30
- 1/3の医師が燃え尽き症候群? 2018-03-11
- 医師間で医療費にバラツキ? 2017-03-28
- 肥満による社会的コスト? 2017-10-10
コラムのテーマ一覧
- 熱中症
- 日常の出来事
- 医療環境
- 電子たばこ
- 時事ネタ
- 震災関連
- ご挨拶
- ビールの効用?
- 生活習慣病予防
- 糖尿病関連の報告
- コーヒーの効用
- がん予防
- 日本経済の状況
- 医療コラム
- 原発事故関連
- 薬剤の有効性
- ダイエットの秘訣
- メタボの原因?
- カロリー制限で長生き?
- 運動の効用
- 記憶の不思議?
- 高血圧予防?
- hiroの温泉紀行
- 医療界の新発見?
- 腸内細菌の役割
- 医療マメ知識
- 年末のご挨拶
- 糖尿病予防
- 認知症予防?
- 脳卒中リスク低減には?
- たばこの害
- ポケモンGO
- 加齢に伴う変化の特徴
- 心臓病増悪の原因
- 救急医療
- 内臓脂肪の悪弊
- 飲み過ぎ予防には?
- 長生きの秘訣
- 感染性胃腸炎
- インフルエンザ
- 長生きの秘訣?
- ポケモンGO
- 医療情報
- 研究会発表
カテゴリから記事を探す
佐藤浩明プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。