締め切り前、人類は4つの種族に分かれる。
地震が起きる。
ニュース速報が流れる。
するとどこからともなく現れる。
不謹慎警察。
辞令なし。制服なし。でも昇進だけは秒速。
「こんな時に旅行?」
「こんな時にイベント?」
「こんな時に外食?」
「こんな時に笑ってる場合?」
昨日まで一般市民。
今日は不謹慎警察。
人事異動。
早すぎ。
任命した人。
たぶん、空気。
余震より先に広がるもの。
旅行。
キャンセル。
イベント。
中止。
宴会。
延期。
人間の予定だけ、
揺れていないのに倒れていく。
宿は営業中。
温泉も営業中。
スタッフも営業中。
でも、笑顔だけ営業自粛。
「本日は空気を読んでお休みします。」
そんな貼り紙、
どこにも貼ってない。
地震が壊すもの。空気が壊すもの。
ところで、
今回、南小国町だけで、
宿泊キャンセル約3,000人。
黒川温泉を含む熊本県内では約6万5,000人分。
影響額、約9億円。
建物は無事。
温泉も無事。
スタッフも待ってる。
でも、予約だけ蒸発。
しかも、空気の中へ。
地震は止まった。
でも、キャンセルだけ、まだ揺れている。
人間は、空気を読みすぎる。
配慮。
大切。
支え合い。
もちろん大切。
でも、いつの間にか、
配慮が自粛へ。
自粛が同調へ。
同調が、
「みんな止まってるから、私も止まる。」
に変わっていく。
空気、便利。
でも、
たまに、
地震より影響力がある。
最後に。
ちなみに。
不謹慎警察のみなさん。
今日も巡回ご苦労さまです。
でも、その制服。
誰にも支給されてません。
そのバッジ、
脳内限定です。
建物を壊したのは地震。
予約を壊したのは空気。
・・・でも、空気は旅館に一泊もしてくれません。



