善意を持つと、自分が主人公になる

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

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災害が起きる。
ニュースを見る。
胸が痛くなる。

すると、
脳みその奥で、
勝手に映画の予告編が始まります。

「今、立ち上がる一人の勇者。」
主演、自分。

・・・いや。
まだ、
ソファから立ってません。

( ̄▽ ̄;)

「何かしたい。」は、人間のいいところ

「助けたい。」
「力になりたい。」

この気持ちは尊い。

人間って、
困っている人を見ると、
自分のことみたいに苦しくなる。

だから、
手を差し伸べたくなる。
人の愛おしいところ。

でも、
人間には、
善意に陶酔するクセがある。

善意は、時々アクセルしか付いていない

「何かしよう。」

と思った瞬間。

脳内では、やる気がF1カーに変化。
でも、ブレーキがありません。

「今、本当に必要?」
「今、動くタイミング?」


その確認を追い越して、
善意だけが先に発車します。

主役は、私じゃない

ここで、
一回だけ深呼吸。

今回の主人公は誰?

自分じゃない。
ボランティアへ行く人でもない。
SNSで発信する人でもない。

主役は、
今日も避難所で暮らしている人。
眠れない夜を過ごしている人。
明日の生活を立て直そうとしている人。

私たちは、
舞台袖で大道具を運ぶ係。

拍手はいらない。
大道具が「俺を見ろ。」と言い始めたら、舞台は止まります。

善意は、賞味期限より取扱説明書

支援って、
多ければいいわけじゃない。
早ければいいわけでもない。

善意は、生ものです。

届けるタイミングを間違えると、
相手を助けるどころか、
現場を忙しくしてしまうこともあります。

冷蔵庫に入れ忘れた牛乳みたいに、
「気持ちは新鮮だったんです。」
では済まないことがある。

一番助けたいのは、自分の不安

これ、災害だけじゃない。

仕事でも。
子育てでも。
地域活動でも。

「相手のため。」

そう思って始めたはずなのに、
気付けば、自分のモヤモヤが拡声器を握っています。

「何かしろ。」
「動け。」
「早く。」

実は、
助けようとしていたのは、
自分の要望と不安だった。

そんなこと、
人間にはよくあります。

SNSは、善意の増幅装置

SNSは便利。
でも、便利すぎ。

ひとつ押すだけで、
情報は飛んでいきます。

しかも、デマは新幹線。

訂正は三輪車。
一生懸命こいでも、
なかなか追いつかない。

だから、
シェアボタンを押す前に、
一度だけ止まる。

その5秒が、
誰かを守ることがある。

善意にも、後片付けがある

行動する。
それだけじゃ終わらない。

そのあと、
本当に役に立ったのか。
誰かを困らせなかったか。

そこまでが支援。

花火も、
打ち上がる瞬間は拍手。

でも翌朝、誰かが火薬のカスを片付けています。

見えない仕事ほど大事。

人ってすぐ主人公になりたがる

人間って、
ちょっと油断すると、
脳内でスポットライトが点きます。

でも、
支援は舞台じゃありません。
主役を奪うことでもありません。

必要な時に。
必要な場所へ。
必要な分だけ。

力を添える。

それくらいが、ちょうどいい。

……とは言いながら、

私も時々、脳内映画館が勝手に営業を始めます。

なので、
隣で誰かに、

「主演、君じゃない。」
と言ってもらうくらいが、
ちょうどいいんです。

( ̄▽ ̄;)

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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