福岡の偉人:福岡市 正義の答えを残さなかった男・内田良平
ガリガリ君を見ると、
たまに思い出す。
……伝説になった、あの味。
ナポリタン。
そこ、冷やすところ?
ガリガリ君には、
いろんな味がある。
定番のソーダ。
コーラ。
梨。
梅。
ここまでは、
普通にアイス。
ところが、
昔こんなものがあった。
ガリガリ君リッチ
ナポリタン味。
……ナポリタン。
パスタの。
トマト味の。
玉ねぎとか、
ピーマンとかが入っている、
あのナポリタン。
それを、
アイスにする。
……なぜ。
コーンポタージュは、分かる。
その前に、
コーンポタージュ味があった。
これは、
私は食べたことがある。
そして、
普通に食べられた。
だって、
コーンポタージュはスープだから。
冷製スープと言うモノが世の中にはある。
特に違和感なく。
暑いときには冷たいスープはいける。
考えてみれば、
そんなに無茶ではない。
……しかも、めっちゃ売れた。
かなりバカ売れ状態。
生産が追い付かなかったのか
発売から数日で販売休止。
ガリガリ君 コーンポタージュ味 大ヒット!
すると、
次はシチュー。
……温かいものを冷たくする。
アイスは甘いものだと誰が言った?
……この路線。
ありです。
シチューも、
まあ分かる。
そして、その次。
ナポリタン。
……カレー味じゃないのきたぁぁぁ!!
路線変更は、していない。
コーンポタージュ。
シチュー。
……ナポリタン。
並べてみると、
ちゃんと同じ路線。
温かい食べ物を冷たくする。
一貫している。
一貫しているのだが。
最後だけ、夕飯が来た。
しかも、
ナポリタン味は
かなり本気だったらしい。
トマト。
ピーマン?
玉ねぎ??
パスタを連想させるゼリー???
味だけではなく、
食感まで再現。
ここまで来ると、
もう「ナポリタン風」じゃない。
完全なるナポリタン。
アイスだけど。
そして、結果。
約3億円の赤字。
……ガリガリ君、
急に経営会議の話になった。
ちゃんとナポリタンだったらしい
私は、食べていない。
ここが、ちょっと悔しい。
発売当時、
「なんだこれ」
とは思った。
でも、
ちょっと気になった。
……機会を見つけて食べよう。
そう思っているうちに機会を逃した。
そんなにアカン奴だったったのか。
ここで初めて、
食べなかったことを
少し後悔する。
まずかったのか。
本当にナポリタンだったのか。
……どこまでナポリタンだったのか。
食べていないので何も言えない。
ただ、
開発者の話を読むと、
ナポリタンを再現することには
かなり成功していたらしい。
つまり、
「ナポリタンにする」
という仕事は、ちゃんとやった。
問題は、
それをアイスで食べたい人が、
どれくらいいたのか。
という話だったのだと思う。
そして、今でも覚えている
コーンポタージュ味は覚えている。
食べた。
おいしかった。
ナポリタン味が出たコトは覚えている。
……とはいえ、食べそこなった。
だから、
こっちのほうが強く記憶に残る。
アイス売り場に
〝ガリガリ君ナポリタン味〟が並んでいたら迷わず買う。
その歴史的瞬間に
立ち会い損ねたのだから機会は掴みたい。
……まぁ、二度とないとはわかっているけど。
とはいえ、「そこまでやった味」を一度確認したい。



