先延ばしの原因は脳にあった|3分で終わる作業ができない心理学的理由
目次
「人生100年時代」
もう聞き慣れた言葉。
テレビでも。
ニュースでも。
政治家も。
専門家も。
みんな当たり前のように言う。
でも、
この言葉を聞くたびに思う。
・・・ずいぶん都合のいい名前を付けたなぁ。
名前を変えるだけで、人は安心する。
人って不思議。
「人生100年時代」
と言われると、
「まだまだ先がある。」
そんな気になる。
でも、
「老後40年時代」
と言われたらどうだろう。
急に胃薬を探し始める。
( ̄▽ ̄;)
言っていることは、
ほぼ同じ。
違うのは、包装紙。
人間は、
中身よりラッピングに弱い。
スーパーの半額シールにも弱いけど、
耳に優しい言葉には、
超がつくほど弱い。
「人生100年時代」
・・・まるで、
老後に美肌フィルターをかけたみたい。
現実のシワだけ、見えなくなる。
平均寿命は、あなた専用の数字じゃない。
平均寿命。
健康寿命。
100歳まで生きる人。
数字はいろいろある。
でも、人間の脳は都合がいい。
平均を見ると、
なぜか
「私は平均より、ちょっと上。」
と思う。
根拠はゼロ。
自信は100%。
宝くじは当たる気がする。
健康診断は来年から。
貯金はボーナスが入ってから。
運動は月曜日から。
人間の脳は、
希望だけは秒で採用する。
現実は、
だいたい迷惑メール扱い。
「まだ」は、人類最強の魔法。
「まだ若い。」
「まだ時間がある。」
「まだ大丈夫。」
この三兄弟、本当によく働く。
関心するくらい。
掃除は明日。
ダイエットは来週。
資格の勉強は来月。
老後の準備は……
そのうち。
人って、「まだ」の二文字だけで安心できる。
でも、
時計だけは、
そのたびに苦笑いしている。
時間は、
一秒も待ってくれない。
未来の自分は、今日もブラック企業勤務。
老後の準備。
運動。
貯金。
健康管理。
全部、
未来の自分に丸投げ。
未来の私は、働き者。
きっと何とかしてくれる。
・・・と思っている。
でも、
未来の自分も、
たぶん今日の私。
「今日は疲れた。」
「明日から頑張ろう。」
そう言っている。
未来の自分、
ブラック企業並みに働かされている。
しかも無給。
( ̄▽ ̄;)
本当に怖いのは、長生きじゃない。
怖いのは、
100歳まで生きることじゃない。
元気な時間が短くなること。
お金が足りなくなること。
一人になること。
病院の予約が、
美容室より増えること。
それなのに、
「人生100年時代」
という言葉だけが、肩をポンポン叩きながら言う。
「まだ大丈夫。」
・・・いやいや。
それ、
賞味期限を見ずに、
「冷蔵庫に入れたから大丈夫。」
と言ってるのと同じ。
そして数日後、
牛乳を開けて、
人生で一番真剣な顔をする。
「・・・いけるかな?」
いや、
いけない。
人間は、聞こえのいい言葉が大好き。
だから、
いい言葉ほど、
一度くらい疑った方がいい。
「人生100年時代」
悪い言葉じゃない。
でも、
一番怖いのは、
安心できる言葉ほど、
考えなくなること。
「まだ大丈夫。」
その一言で、
危機感をゴミの日に出してしまう。
人間は、
未来の自分を信じる才能だけは世界一。
でも、
未来の自分は、
今日の自分より、
少しだけ年を取っているだけ。
だから私は、
「人生100年時代」よりも、
「今日をどう生きるか。」
そっちの方が、 ずっと大事だと思う。



