ブランドは変えられる。でも記憶はなかなか変わらない。

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:この世界、知らんことだらけ

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福岡民、ダイエーが永遠に消えない問題

ダイエー。
岩田屋本館。
天神バスセンター。
電車道。

気付けば名前が変わっている。
会社も変わっている。
看板も変わっている。
街も変わっている。

なのに福岡民。
普通に昔の名前で話す。

会話の登場人物が全員違う時代を生きている

Aさん。

「岩田屋本館やね」

Bさん。

「ダイエーのちょっと先たい」

Cさん。

「天神バスセンターにおる」

・・・会話の登場人物。
全員違う時代を生きている。

昭和。
平成。
令和。

なぜか同じ待ち合わせに参加している。
それでも通じる。

・・・むしろその方が伝わる。

企業努力、3秒で消える

企業は頑張る。

名称変更。
ブランド刷新。
ロゴ変更。
コンセプト再構築。
広告展開。
説明会開催。

何十億円もかけて、

「生まれ変わりました!」

と発表する。

しかし福岡民。

「で、昔の何?」

企業努力が3秒で消える。

チ──(꒪꒫꒪)──ン

知らないんじゃない。呼ばないだけ。

誤解してはいけない。

福岡民は知らないわけではない。
変わったことは知っている。

ニュースも見ている。
工事も見ている。
看板も見ている。

ただ、新しい名称で呼ばない。

「あそこ何て名前になったと?」
「知らん。」
「でも場所は分かる。」

会話終了。

誰も困らない。

ブランドより記憶が強い

企業が覚えてほしいのは名前。
福岡民が覚えているのは場所。

あそこで待ち合わせした。
あそこで買い物した。
あそこで初デートの待ち合わせした。
あそこで財布落とした。

そういう記憶の方が強い。

だから名称変更されても、
脳内ではずっとダイエー。

街が変わってもダイエー。
建物が変わってもダイエー。

最終的に何が建っていてもダイエー。
もう地名。

覚える前に街が変わる

そもそも福岡は変化が速い。

新しいビルが建つ。
再開発が始まる。
施設が変わる。
名前が変わる。
また工事が始まる。

福岡民も覚えようとはしている。

・・・たぶん。

でも、覚えた頃には次が来る。
アプリのアップデート並みに来る。

天神ビッグバン vs 福岡民

天神ビッグバン。
街は未来になっていく。

高層ビル。
新しい商業施設。
最新設備。
新ブランド。
新名称。

街は全力で進化している。

一方、福岡民。

「とりあえず様子見」

街は全力疾走。
福岡民は腕組みして見学。

温度差がすごい。

本登録される頃には次が来る

福岡民の脳内で正式採用されるのは、
たぶん10年後くらい。

ところが、
10年後にはまた名前が変わる。

企業。

「新ブランドです!」

福岡民。

「前の名前に戻して。」

企業。

「そこじゃない。」


名称変更は参考情報

だから今日も普通に言う。

「ダイエーの近くたい。」

そこにダイエーはない。
・・・でも全員分かる。

待ち合わせも成立する。
道案内も成立する。
生活も成立する。

企業は名前を変える。
看板を変える。
ロゴを変える。

・・・福岡民。
特に変わらない。
名称変更は参考情報。

まず場所。
話はそれから。
そして今日もどこかで、

「ダイエーの先たい。」

という案内が飛び交う。

そこにダイエーはない。
でも全員分かる。

企業の皆さん。
ごめんなさい。

次に名前が変わっても、
福岡民はたぶん聞く。

「で、昔の何?」

そっちの方が通じるのです。

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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