福岡の偉人:中間市 名将・仰木彬

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:この世界、知らんことだらけ

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さぁ、今週も金曜日になりました。
福岡を語る上で、忘れてはならない偉人伝。
毎週金曜日のお約束。

今日は、中間市出身の仰木彬(おおぎ あきら/1935年~2005年)。
西鉄ライオンズの黄金時代を支え、
引退後は名監督として数々のスターを育て上げた人物のお話です。

生い立ち:時代の中で育まれた視点

仰木彬は、1935年、福岡県中間市に生まれました。
少年時代は、戦後の混乱期と重なります。

当時の日本全体がそうであったように、
決して余裕のある時代ではありませんでした。

野球との関わりも、
純粋な「憧れ」だけでは語れない背景があったのではないでしょうか。

福岡に生まれ東筑高校に進学。
野球部で頭角を現します。
ただ、いわゆるスター街道とは少し違いました。

派手に注目を集めるタイプというより
着実に力を積み上げていく存在


そんな歩みだったといえます。

その過程で、
どうすればチームに必要とされるのか。
どうすれば自分の役割を果たせるのか。

そうした視点が、自然と育まれていったようにも見えます。

主役ではなく、役割で価値をつくる

西鉄ライオンズに入団後、
仰木彬は黄金期のチームの一員としてプレー。

そこには、稲尾和久のような圧倒的な存在もいました。

その中で仰木彬は、

自分に求められる役割を見極め、
それを着実に果たしていく


というスタンスを貫きます。

主役であるかどうかではなく、
チームにとって必要な存在であるか。

その価値観は、この頃に形づくられたのかもしれません。

人を活かすという選択

現役引退後、仰木彬は指導者の道へ進みます。

近鉄バファローズ、
オリックス・ブルーウェーブの監督として、
チームを率いることになります。

その中で印象的なのが、
野茂英雄やイチローといった選手への向き合い方です。

例えば野茂英雄。

当時としては異例ともいえる独特の投球フォームに対し、
周囲からは修正を求める声もあったといわれています。

しかし仰木彬は、それを無理に変えようとはしなかった。

むしろ、本人の感覚や主張に耳を傾け、
試合の中で力を発揮できる環境を優先したとされています。

イチローの場合

また、イチローに対しても同様です。
結果が出なければすぐに外されるという不安を抱えていた若手に対し、

「使い続ける」という前提を作りました。
そのことで、安心してプレーできる状態が生まれています。
そうした関わり方が、結果として才能の開花につながっている。

事例を元にして感じるコト

こうした事例から見えてくるのは、

型にはめて整えるのではなく
個性を見極めた上で
発揮できる環境を整える


というスタンスでしょうか。

その根底には、
人は管理されることで伸びるのではなく、
信頼と環境によって力を引き出される
という考えがあったのかもしれません。

任せるというマネジメント

仰木彬の采配は、しばしば「自由」と表現されます。

・細かく縛らない
・画一的に管理しない
・個々の判断を尊重する


見極めた上で任せるという姿勢に近いものだったのではないでしょうか。

とはいえ、その姿勢に対して人は色々なことを言える。
出た結果を見て賛否両論の意見が飛び交うことも多々。

そんな生き方の中には、
最終的な責任は自らが負う
という覚悟があったからこその話。

編集後記

派手な実績や肩書きだけでなく、
その人がどんな視点で物事を見ていたのか。

そこに目を向けると、見え方が変わります。

仰木彬の場合、
「どうすれば個性が光るか活きるのか」
という視点が軸にあったように感じます。

とはいえ、こういった勝負事の世界に対して、
期待する気持ちが高ければ高いほど、
注目の的になればなるほど、
人の考えは十人十色。

渦中にいた本人にとって

「理解してほしい」気持ち
「分かって欲しい」という願い。

そんな気持ちもあったのではないでしょうか。

一生懸命に今を全力で生きている人間ですものね。

最後に

目立つことや、前に出ることだけが価値ではありません。
むしろ、人の力を引き出せる人が、結果として大きなものを動かす。

そして、人というのは後出しじゃんけんをするのも大好き。
出た結果に対して評論するのは楽でいい。
自己責任は発生しませんものね。

そう考えたとき、
あなたは今、
“どの立ち位置で価値を出そうとしていますか?”

また、次回も金曜日の福岡の偉人伝をお楽しみに!

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鎌田千穂
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鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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