小さな図鑑だったジャポニカ学習帳

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

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最近知った。
今のジャポニカ学習帳。

表紙が写真ではなく、
やさしいイラストになっている。

花とハチが仲良くおしゃべり。
……実に平和仕様。

でも私が知っているジャポニカ学習帳は違う。
虫だった。
しかも本気の虫。

勉強の前にカマキリと目が合う

当時のジャポニカ学習帳は面白かった。
ノートなのに図鑑みたいだった。

表紙の写真。
前書き。
後ろの解説。
新シリーズが出ると結構うれしい。

特にカマキリ。
あの目。
複眼で輝いている美しさがある。
口も人間とは違う。

虫写真家の技術がとにかく高い。
今でも、あのノートの完成度は凄いと思う。

子ども向けノートなのに、
臨場感と妙な迫力がある。
静止画の中なのに躍動感が詰まってた。

素人では撮ることが叶わない。
そんなプロが生み出す動きだしそうな迫力がある芸術作品。

虫が消えた理由

調べてみると、
途中から昆虫の表紙が消滅していたらしい。

理由のひとつは、

「虫が苦手な子がいるから」

なるほど・・・。
それは分かる。

私だって先日、
洗濯物に紛れ込んでいたオオスズメバチ事件に遭遇。
心臓バクバク、足カタカタ。
服が穴だらけで命の危険を感じた。

あの日以来、
オオスズメバチとの関係は、
遠くから眺める程度がちょうどいい。

・・・いや、できることなら接近戦はナッシングで。

でも少しだけ思うことがある

嫌いなのと、
知らないのは別物だと思う。

先日、
虫好きの息子さんがいる整体の先生に、
リアル昆虫ガチャをプレゼントした。

息子さんは大歓喜。
一方でお母さんは虫が大の苦手。

ところが。
あまりにも精巧にできていて、

「すごいね」
「足ってこうなってるんだ」
「羽きれいだね」

と言い始めた。
・・・そして見慣れた。
(´罒`)ぃʊʊʊ♡

面白い。
虫は何も変わっていない。
変わったのは見る側。

人間は結構これをやる

知らない人は怖い。
知らない考え方は腹が立つ。
知らない世界は怪しく見える。
・・・だから距離を置く。

すると今度は、

嫌いなのか、
知らないだけなのか、
だんだん分からなくなる。

そして人間は、
知らないまま語る。
知らないまま評価する。
知らないまま決めつける。

この能力だけは年齢と関係ない。
子どももやる。
大人もやる。
SNSは毎日やっている。

見なくて済む、関わらなくていい時代

今は便利だ。

苦手なものは見なくて済む。
不快なら消せる。
怖ければ隠せる。
避けたければ避けられる。

それはすごく良いことだと思う。

ただ。
その結果、
知らないまま嫌いになる機会も
増えた気がする。

本物の虫は見たことない。
でも虫のキャラクターには詳しい。

本物の虫は触れない。
でも虫を語る。

カブトムシはゲームで捕まえ、
チョウはアニメで飛び、
スズメバチは絵本で笑っている。

時代だなぁと思う。

ジャポニカ学習帳が配っていたもの

今思うと、

あの頃のジャポニカ学習帳は、
ノートというより入口だった。

虫の入口。
花の入口。
魚の入口。

・・・知らない世界の入口。

好きになれとは言わない。
詳しくなれとも言わない。

でも、
「へぇ、こんなものがいるんだ」
くらいの出会いはあった。

だから私は、
前書きも後ろの解説も好きだった。
勉強より先に読んでいた気がする。

もちろん今でも、
オオスズメバチと仲良くなる予定はない。
そこは譲らない。

実物は怖くてもフィギュアは近寄れる

ただし例外がひとつ。
昆虫ガチャのオオスズメバチ。

あれは良い。
完成度が高すぎる。
羽も綺麗。
体の作りも見事。
つい眺めてしまう。

本物は遠くから見たい。
ガチャは手元で見たい。

つまり私は、
オオスズメバチそのものが嫌いなのではない。
オオスズメバチとの距離感が大事なのです。

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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