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英検1級道場-速読と精読について目を見張る実績が出ている例を紹介します

2020年9月28日 公開 / 2021年3月3日更新

テーマ:体験記

コラムカテゴリ:スクール・習い事

英語ピナクルクラブ常連メンバーの河村さんにお願いして、前回のピナクルクラブで紹介があった、画期的な学習方法に関する記事を送っていただきました

注:英語ピナクルクラブは、金曜日22:00-22:30に開いているインターネット上のカフェのようなものです
英検2級レベルから1級合格者まで、小学5年生から67歳まで、男女合わせて、幅広い層が参加する懇談会です
無料です、どなたでも参加できます

注:10月からは第一金曜日22:00-22:30です

合格体験、有効な学習方法、おすすめの参考書ーーーー
英語学習に関する様々なトピックを扱います

Zoomを使い、私、山中がMCを務めます
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/service2/5002057/☚詳細はこちらをご覧ください

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速読を達成した体験記を下記に示します
是非、読んでください

目が開かれる思いーーーー
そんな感覚です

河村さんの体験記はほかにもあります
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5064031/☚英検1級、国連英検A級合格

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速読について
2020年9月27日
作成:河村 優

1.初めに
山中先生、いつもお世話になります。

2017年の英検1級2次試験対策及び2019年末の国連英検A級面接対策にてお世話になった名古屋の河村です。
速読の方法及びそれに関する成果報告をブログに投稿させていただく機会を下さりありがとうございます。

速読で結果を出すには2つのステップがあります。
まず精読で、次に速読です。

2.精読について
遅いスピードでも読めない文章・記事が速く読めることはありません。
まず大学受験レベルの文法(センター試験英語筆記が160点/200点とれるレベル)、英検でいえば2級までの文法事項はもれなく理解している必要があります。

私は高校生のころ学校近くの予備校に通っており、そこで学んだことをシェアします。
まず下記の参考書を用意して、文法事項は下記の2つの参考書・問題集を使って漏れの無いようにしてください。
中学3年間に学ぶ文法がきちんと理解できている前提で記述します。

・総合英語Forest 桐原書店出版→Forestが入手できない場合はロイヤル英文法(旺文社)でも可
・Next Stage 英文法・語法問題 桐原書店出版

まず、Next Stageに掲載されている「文法」・「語法」・「イディオム(句動詞)」・「会話表現」の項目に掲載されている問題をすべて自力で解いてみて下さい。
間違えたところ及び解説に記されている用語の意味が分からない箇所は上記Forestで調べて確認してください。

例えば、関係詞の問題で1問間違えたら、Forestで関係詞の単元を全部確認してください。
「イディオム・会話表現」は単語と同様あればあるほど文章が容易に読めるようになりますので、ぜひ解いてください。
これらはForestでは確認できないので、Next Stageを繰り返し解いて定着させてください。

Next Stageを一通りマスターすれば、次は具体的な長文問題集センター試験レベル1冊に取り組んでみて下さい。
解答時間が書かれているかもしれませんが、気にせずまず一文一文SVOCや関係詞節等の構造をとらえて読む練習をしてください。
一文一文読む際には下記の記号を使うと便利かもしれません。

S:主語 V:動詞 O:目的語 C:補語 ( ):関係詞節等の形容詞節・句

[ ]:関節疑問文等の名詞節・句 < >:接続詞WhenやIf, While, Though等の副詞節・句

問題を解くことはもちろんですが必ず自分の解釈と解答に記されている訳が一致しているかも確認してください。
全部正答できるようになるまで1冊の問題集を繰り返し解いてください。

全て正答できて、もうやることがない。という状態に至れば、次は音読です。
問題集に掲載されている長文を音読します。
先述のSVOC等の記号が問題集にあるはずなので、意味の区切り毎にスラッシュを入れていってください。

例えば次のような文があるとします。
That restaurant/whose roof is painted yellow/is going/out of business.

Restaurantとwhoseの間のスラッシュは関係詞節が始まるという意味で、yellowとisの間は関係詞節が終わって、動詞が始まる、
goingとoutの間はout of businessという副詞句が始まるという具合に意味のまとまりごとにスラッシュを入れます。

文頭からスラッシュの入ったところまで音読、そして声に出して日本語訳を言う、スラッシュから次のスラッシュまで英文を音読し、そしてまた声に出して日本語訳を言う。
たとえば「That restaurant」まで音読して、「あのレストラン」と日本語で声に出す。

次に「whose roof is painted yellow」を音読して、「屋根が黄色く塗られた」と日本語で声に出す。

次に「is going」まで音読して、「どうなる?」と日本語で声に出す。

最後に「out of business」と音読し、「営業していない」と日本語で口に出す。

これを長文全体にわたって実施してください。
通訳の世界ではこれをサイトトランスレーションと言います。

上記のような音読を1週間ごとに文章を変え、1年ほど続けてみて下さい。
目安として1日30分行ってください。
すると、英語の語順で理解できるようになり、後戻りなく読めるようになっています。

1年ほど続けた時点で再度センター試験レベルの長文問題に取り組んでみて下さい。
それは別の新しい問題集でも構いません。

2021年度から共通テストに変わるので余力があれば筆記の問題を解いて、100点満点中何点とれるか計測もしてみるとよいと考えます。
この時点で1分間に120語読めるようになっていると思われます。
共通テストと相性が合わないのであれば英検2級の過去問題集でもいいです。

共通テスト及び英検2級の筆記の問題が時間内に8割くらい正答できるようになれば、次は実際の英字紙を使って速読の練習をします。
The Japan Times alphaです。私の高校時代ではスチューデントタイムズという名で知られていました。
今はどうかわかりませんが、私の高校時代では難しい単語には横に注記がついており意味が書いてありました。
この英字紙は英検準1級を目指す人が読むとよいです。

受験勉強をしていたころは手持ちの単語帳に英字紙に掲載されている単語がないか確認し、あれば単語帳の該当箇所にマーカをつけて、読書を通じて重要単語を覚えていきました。

3.速読について

ここから先はご自身が目指されている目標に応じて使用する英字紙が変わるので、それぞれの場合に分けて記します。
合格に必要な単語と熟語がある程度インプットされていることを前提にします。

3-1:英検準一級を目標にされている場合

The Japan Times alpha(毎週金曜日発刊)を利用してください。
毎日自分の興味が持てそうな大きな記事を3記事ピックアップしてください。

読む際は自分が普段読んでいるスピードより目線を速く動かくことを意識してください。
それと同時に一目でみて目に入る単語をできるだけ多くするよう意識しながら読んでください。
理解度は7割くらいでよく、ちょっと難しいなと思うくらいの負荷で継続してください。

一記事読み始めてから読み終わるまでの時間をストップウォッチで時間計測します。
時間は分単位で算出してください。3分20秒出れば3と1/3となります。

例えば選んだ一つの記事に使われている語数は1000語でかかった時間が5分であれば、語数/時間で1000/5=200と算出します。
この数値は1分間に200語の速度で読めていることを示します。通常200wpmと表記します。

この、記事を読む→時間を計測する→読む速度の算出を毎日行ってください。
The Japan Times alphaの記事を1分間に200語でコンスタントに読めるようになれば、英検準一級の長文は敵ではありません。

同時に速読にはリスニング能力の向上も見られます。
読めないものは聞いてもわからないという原則があります。
リスニングはリーディングと違って、一方向に流れていくだけです。
リーディングの場合は文が複雑な場合は後ろから前へという読み方ができますが、リスニングではできません。

リスニングにおける構文把握力を向上させるには、速読がカギを握っています。
放送される英文の速度以上で後ろから前へ返り読みすることなく読めることは、一方向に流れるリスニングの放送速度で構文・文構造を把握できることです。
英検の長文リスニングのスコア向上だけでなく、リアルライフ問題・会話問題・TOEICのリスニングにも同様の改善効果があります。

3-2:英検一級を目標にされている場合

The Japan Times On Sunday(毎週日曜日発刊)を利用してください。
やり方は3-1:英検準一級を目標にされている場合の項目にて紹介した方法と同様です。
英検一級の場合であれば1分間に120語読めれば、英作文の時間も含めて制限時間に対して5分から10分程度余ります。

ですが、3-1で紹介した方法で速読のトレーニングをし、1分間に200語読めるようになると、筆記試験の時間にゆとりが生まれます。
余った時間はリスニングの選択肢先読みに充てることができます。速読がリスニングにも良い影響を与えるのは3-1と同様です。

私の場合はこのトレーニングを3年続けて、読解速度が1分間に120語から270語に向上出来ました。
途中、伸びが感じられない期間が出てきますが、そこは辛抱強く継続してください。
必ず伸びる時期が来ます。

この記事を書いたプロ

山中昇

自ら英検1級合格を続ける英語指導者

山中昇(英検一級道場)

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