【実録】安さで選んだ特殊清掃――「臭いが全く取れていない」と後悔したご依頼者様

「オゾン脱臭機を使えば、孤独死の臭いは消えますか?」
「孤独死脱臭マイスターがいる業者なら、完全消臭まで任せられますか?」
特殊清掃業者のホームページを見ると、「オゾン脱臭」「脱臭マイスター」という言葉を見かけます。
臭いに関する知識は、特殊清掃を行ううえで重要です。
しかし、機械を使えることと、部屋に残った臭いの原因を完全に処置できることは、分けて考える必要があります。
■正式名称は「日本除菌脱臭サービス協会」
一般に「日本脱臭協会」と呼ばれることもありますが、正式名称は「一般社団法人 日本除菌脱臭サービス協会」です。
同協会では、除菌や脱臭に関する複数の資格講習を設けています。
・除菌マイスター
・脱臭マイスター
・オゾン取り扱い責任者マイスター
・孤独死脱臭マイスター
・臭気分析・評価マイスター
・火災脱臭マイスター
・ペット脱臭マイスター
臭いの種類や現場に応じて、それぞれ学ぶ内容が分けられています。
日本除菌脱臭サービス協会
■脱臭マイスターで学ぶ内容
協会の公式サイトによると、脱臭マイスターでは、臭いに関する基礎知識や、オゾンを使った脱臭技術などを学びます。
また、オゾン取り扱い責任者マイスターでは、オゾンを安全に使用するための注意点などを学びます。
オゾンは使い方を誤ると、人や動物へ影響を与えるおそれがあります。
機械を設置してスイッチを入れるだけではなく、室内への立入管理、使用する時間、換気などの安全管理が必要です。
■孤独死脱臭マイスターとは
孤独死脱臭マイスターは、孤独死現場における効果的な脱臭や処理方法を学ぶ資格として案内されています。
一般的な生活臭ではなく、孤独死現場の強い臭いを対象としているため、特殊清掃との関係が深い資格といえます。
ただし、資格名だけでは次の点まで分かりません。
・実際の孤独死現場で実技を経験したか
・体液などの汚染を正しく処置できるか
・床下や壁内部の臭いを見つけられるか
・作業後の臭い戻りまで確認するか
依頼する際は、資格証だけでなく、実際の施工方法を確認する必要があります。
■オゾンは役立つが「原因除去」が先
オゾンは、空間や建材に残った臭いへ対応する方法の一つです。
しかし、臭いの原因そのものが床や壁に残っていれば、オゾン脱臭を行っても臭いが戻る可能性があります。
例えば、床の表面を清掃しても、体液などが次の場所へ入り込んでいる場合があります。
・床材のつなぎ目
・幅木の裏側
・畳の下
・壁と床の境目
・床下や壁の内部
このような場所に汚染が残ったままでは、作業直後は臭いが弱くなっても、雨の日や気温が高い日に再び臭いを感じることがあります。
大切なのは、オゾンを使う前に臭いの発生場所を調べ、原因へ正しく処置することです。
■「オゾンを何時間使ったか」だけでは判断できない
オゾン脱臭機を30分使った業者と、12時間使った業者を比べても、時間だけでは結果を判断できません。
確認したいのは、次の5点です。
・オゾンを使う前に汚染を除去したか
・室内全体を消臭前に清掃したか
・臭いの原因を特定したか
・窓や扉を閉めて再確認したか
・翌日以降も臭いが戻らないか確認したか
機械の性能が高くても、原因を見落としていれば完全消臭にはつながりません。
■資格を客観的に見ると「脱臭分野に関係が深い」
脱臭マイスターや孤独死脱臭マイスターは、これまで紹介した遺品整理士や遺品供養士よりも、臭いへの対応に直接関係する資格です。
そのため、特殊清掃における脱臭分野では重要な知識といえます。
一方で、特殊清掃には、感染対策、汚染の除去、消臭前クリーニング、臭いの発生場所の調査、完全消臭後の確認までが必要です。
資格を選ぶ際は、脱臭機の使い方だけではなく、この一連の作業を現場で学べるかを確認してください。
■全花連は原因調査から完全消臭まで確認
全花連の特殊清掃完全消臭士は、実際の現場で実技講習を行い、審査基準を満たした人を認定しています。
特許技術「花輪式完全消臭」では、オゾンだけに頼らず、臭いの発生場所を調べて原因へ処置します。
作業直後だけではなく、時間を置いて臭い戻りがないことを確認し、「特殊清掃完全消臭証明書」を発行しています。
全花連公式サイト
オゾンは、正しく使えば脱臭作業に役立つ機械です。
しかし、特殊清掃で本当に必要なのは、機械を使ったという事実ではありません。
次の入居者が安心して暮らせる状態まで、臭いの原因を残さず処置できたという結果です。
全花連安心サービスでは、万が一の際に全花連が窓口となり、保険の確認、残置物への対応、特殊清掃、完全消臭、退去手続きまでを整理します。
一般社団法人 全日本花輪式完全消臭連盟(全花連)
電話:0120-152-431
受付時間:9:00~18:00
ホームページ:https://zenkaren.jp/
【次回・資格比較シリーズ⑤】
「特殊清掃完全消臭士は何を学ぶ?資格取得だけでは認定されない理由」
実際の孤独死現場で行う実技講習では、何を確認するのでしょうか。臭いの発生場所の調査から特殊清掃、花輪式完全消臭、翌朝の確認まで、認定に必要な技術を詳しくご紹介します。


