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【医師監修】 睡眠覚醒リズム障害について知ろう!

坪田聡

坪田聡

テーマ:睡眠覚醒リズム障害

体内時計

■睡眠覚醒リズム障害とは?

皆さんは、朝スッキリ起きられ、夜ぐっすり眠れていますか? 私たちの体内には、眠る時間や起きる時間を決める体内時計が備わっています。この体内時計がうまく働かないことで起こるのが、睡眠覚醒リズム障害です。

■睡眠覚醒リズム障害の種類

睡眠覚醒リズム障害には、大きく分けて以下の種類があります。

・睡眠相前進症候群:いつも夜更かしをしてしまい、朝なかなか起きられないタイプ。
・睡眠相後退症候群:早寝早起きで、夜中に目が覚めてしまうタイプ。
・非24時間睡眠覚醒症候群:体内時計が24時間より少し長いため、毎日少しずつ睡眠時間が遅れていき、社会生活のリズムと合わなくなる障害。
・時差症候群:時差が4~5時間以上ある地域へ飛行機で移動することにより、体内時計と外界の明暗リズムがずれてしまうために起こる。
・交代勤務症候群:交代勤務により睡眠時間帯が頻繁に変化することで、体内時計が不調になり起こる。
・不規則型睡眠覚醒障害:体内時計がうまく機能せず、睡眠と覚醒が不規則になる病気。

■睡眠覚醒リズム障害の原因とメカニズム

時差症候群は時差による、交代勤務症候群は交替勤務による体内時計の不調が原因です。その他の睡眠覚醒リズム障害の原因は、まだ完全に解明されていませんが、遺伝的な要因や視覚障害、脳の病気などが基盤にあると考えられています。また、不規則な生活習慣なども、症状を悪化させます。

■睡眠覚醒リズム障害の症状

睡眠覚醒リズム障害の症状は、種類によって異なりますが、共通して見られる症状としては、以下のものがあります。

・日中の眠気:昼間に強い眠気を感じ、集中力が低下する。
・不眠:夜なかなか寝付けない、夜中に何度も目が覚める。
・倦怠感:常にだるい、体が重い感じがする。
・気分の落ち込み:イライラしたり、不安を感じたりする。

■睡眠覚醒リズム障害の検査

睡眠覚醒リズム障害の診断には、睡眠日誌の記入や、睡眠ポリグラフ検査と呼ばれる検査を行います。睡眠ポリグラフ検査では、脳波や心電図、呼吸、眼球運動などを記録し、睡眠の状態を詳しく調べます。

睡眠覚醒リズム障害の■治療法

睡眠覚醒リズム障害の治療法としては、以下のものがあります。

・生活習慣の改善:規則正しい生活リズムを心がけ、昼間に日光を浴びる、カフェインやアルコールを控えるなど。
・薬物療法:睡眠導入剤や中枢神経刺激薬などを用いる。
・高照度光療法:明るい光を浴びることで、体内時計を調整する。

■睡眠覚醒リズム障害に自分でできる対処法

睡眠覚醒リズム障害は治療が必要な病気ですが、自分でできる対処法もあります。

・固定した時刻に起床:毎日決まった時間に起きる。
・昼寝を控える:昼寝は夜の睡眠を妨げる可能性があるため、できるだけ控える。
・寝室環境を整える:寝室を暗く静かにし、快適な温度に保つ。
・リラックスできる習慣を身につける:入浴や読書、瞑想など、リラックスできる習慣を身につける。

もし、睡眠のことで悩んでいる場合は、一人で悩まずに、睡眠専門医に相談することをおすすめします。


雨晴クリニックでは、睡眠覚醒リズム障害の方の診療を行っています。どうぞお気軽にご相談ください。

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坪田聡
専門家

坪田聡(医師)

雨晴クリニック

不眠症など睡眠障害の治療に30年以上携わり、快眠に関する正しい知識の普及に力を入れています。コーチングによる生活習慣の見直しから枕の選び方までサポート。メディア出演や著書、セミナーの実績も豊富です。

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