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昼間の眠気、放っておいて大丈夫? 原因と対策を解説

坪田聡

坪田聡

テーマ:睡眠障害

仕事や勉強中に突然襲ってくる眠気、つい居眠りしてしまう…そんな経験は誰にでもあるでしょう。しかし、日中の強い眠気が頻繁に起こる場合は、単なる睡魔ではなく、睡眠障害のサインかもしれません。

■日中の強い眠気が起こす問題



日中の強い眠気は、集中力や判断力の低下、事故のリスク増加、学業や仕事への悪影響など、様々な問題を引き起こします。また、うつ病やナルコレプシーなどの病気が潜んでいる可能性もあり、放置すると深刻な事態を招く恐れもあります。

■日中の強い眠気の原因となる病気や生活習慣


日中の強い眠気の原因は、大きく分けて3つあります。

・睡眠不足: 最も一般的な原因です。夜間の睡眠時間が足りない、睡眠の質が悪いなどが考えられます。
・睡眠時無呼吸症候群: 睡眠中に呼吸が止まる病気です。日中に強い眠気や倦怠感を感じることが多いのが特徴です。
・その他の病気: うつ病、ナルコレプシー、脳腫瘍、甲状腺機能低下症など、様々な病気によって日中の強い眠気起こることがあります。

生活習慣では、以下のようなものが原因と考えられます。

・不規則な生活:昼夜逆転の生活、休日と平日の睡眠時間の差が大きいなどが原因となります。
・運動不足:運動不足は、睡眠の質を低下させ、日中の眠気を招きます。
・ストレス:ストレスは、自律神経のバランスを乱し、睡眠障害を引き起こす可能性があります。
・カフェインやアルコールの過剰摂取:カフェインやアルコールは、一時的に覚醒効果がありますが、その後、強い眠気を引き起こすことがあります。

■日中の強い眠気の治療や自分でできる対策


日中の強い眠気の治療法は、原因によって異なります。

睡眠不足の場合は、睡眠時間を確保し、睡眠の質を高めることが重要です。
睡眠時無呼吸症候群の場合は、CPAP療法などの治療を受ける必要があります。
その他の病気の場合は、原因となる病気を治療することで、日中の眠気の症状も改善されます。

自分でできる対策としては、
・十分な睡眠時間を確保する
・規則正しい生活習慣を心がける
・適度な運動をする
・バランスのとれた食事を心がける
カフェインアルコールを控える
ストレスをためない
などが有効です。

■日中の強い眠気で医療機関を受診する際のポイント


以下のような場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

・日中の強い眠気が日常生活に支障をきたしている
・睡眠時間を十分にとっているにもかかわらず、ひどい眠気に襲われる
居眠りをしてしまうことがある
・上記に加えて、金縛り幻覚麻痺などの症状がある

医療機関では、問診や検査を行い、日中の強い眠気の原因を診断します。適切な治療を受けることで、日中の眠気の症状を改善し、日常生活の質を高めることができます。

日中の強い眠気は、適切な対策によって改善することができます。ひどい眠気に悩まされている場合は、一人で抱え込まず、医療機関を受診することをおすすめします。

雨晴クリニックでは、 昼間の眠気が強い(過眠症状)の方の診療を行っています。

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坪田聡
専門家

坪田聡(医師)

雨晴クリニック

不眠症など睡眠障害の治療に30年以上携わり、快眠に関する正しい知識の普及に力を入れています。コーチングによる生活習慣の見直しから枕の選び方までサポート。メディア出演や著書、セミナーの実績も豊富です。

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