熟睡障害:グッスリ眠れない夜にさよなら!
ぐっすり眠ったはずなのに、朝起きたらなんだか疲れが溜まっている…そんな経験はありませんか?
実は、夜中に何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」が原因かもしれません。
本記事では、中途覚醒の定義や問題点、原因、治療法、医療機関の受診のポイントについて解説します。
中途覚醒とは
中途覚醒とは、一度寝ついてから朝まで眠っている間に、2回以上目が覚めてしまう睡眠障害です。
多くの人が、夜中に1~2回程度は目が覚める経験がありますが、問題となるのは、30分以上目が覚めてしまい、再び眠ることが難しい場合です。
中途覚醒による問題
中途覚醒が続くと、以下のような問題が起こります。
・日中の眠気
・集中力の低下
・疲労感
・イライラ
・うつ状態
また、慢性的な中途覚醒は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めるともされています。
中途覚醒を起こす病気や生活習慣
中途覚醒の原因は様々ですが、主に以下のものが考えられます。
病気
・睡眠時無呼吸症候群
・レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)
・うつ病
・不安障害
・胃酸逆流
・夜間頻尿
生活習慣
・不適切な昼寝
・カフェインやアルコールの過剰摂取
・眠る前のスマートフォンやパソコン
・不規則な生活
・ストレス
中途覚醒の治療や対策
中途覚醒の治療法は、原因によって異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。
生活習慣の改善
・正しい昼寝をする
・カフェインやアルコールを控える
・寝る前のスマホやパソコンを控える
・規則正しい生活を送る
・適度な運動をする
・寝室環境を整える
薬物療法
睡眠薬や抗うつ薬などの薬が処方される場合もあります。
認知行動療法
睡眠に関する考え方の歪みを修正し、正しい睡眠習慣を身につけるための療法です。
中途覚醒で医療機関を受診する際のポイント
以下のような場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
・中途覚醒が2週間以上続く
・毎日3回以上目が覚める
・再入眠に30分以上かかる
・日中の眠気や体のだるさがひどい
・集中力が低下する
・イライラする
・うつ状態になる
医療機関では、問診や検査を行い、中途覚醒の原因を診断します。適切な治療を受けることで、中途覚醒を改善し、質の高い睡眠を得ることができます。
まとめ
中途覚醒は、生活習慣や病気など様々な原因によって起こります。日中の眠気や体のだるさなどの問題を引き起こすため、早めに適切な対策を取る必要があります。
今回ご紹介した内容を参考に、自分に合った方法を見つけて、ぐっすり眠れるよう心がけましょう。
雨晴クリニックでは、 夜中に目が覚める(中途覚醒)の方の診療を行っています。