睡眠専門医に聞く パジャマで眠りが変わる?
あなたの子どもは、何時に寝付いていますか?
子どもの学力と就寝時刻には関係があります。ある調査によると、小学3~6年生の主要4科目のテストで、平均95点以上をとる成績上位者は、41%が午後9時より前に寝ついていて、12時以降に就寝する子どもはいませんでした。逆に70点未満の成績下位者では、9時前に眠る子どもはおらず、20%が12時以降に寝ついていました。成績が上位の子どもほど、早い時刻に寝床についているということです。
早く寝ついてグッスリ眠ると、朝は自分でスッキリ目覚めます。胃腸の調子も良いので朝食をしっかり摂って、排便してから登校します。日中も体調がよく、勉強に集中ができて思考力もアップします。体も頭も活動的に過ごすので、夜になると早めに眠くなります。
富山県の小学校では生活習慣の定着をはかるために、「とやまゲンキッズ作戦」が行われています。この中で勧められている就寝時刻は、小学1~4年生が午後9時より前、小学5・6年生が午後9時半より前です。「そんなの絶対ムリ」などといわず、帰宅後にやることの効率化をはかるなど、子どもと方法を考えて家族も協力してあげてください。まずは今の就寝時刻を30分早めると、体調が良くなって本人も納得でき、少しずつ理想の就寝時刻に近づけることができます。