葬儀後の挨拶回り 【故人様が生前特にお世話になった人々への挨拶】
【弔問客には平等に接しましょう】
喪主・ご遺族は、故人様に代わって訪れた弔問客全てに丁寧なお礼を
述べるととともに、その対応も平等に接することが基本になります。
特に喪主の会社の上司などは、他の弔問客に比べて丁重になりがちです。
喪主やご遺族は個人的な理由(会社の上司や取引先の顧客など)によって、
接し方に差をつけないように注意されると良いでしょう。
【返礼は簡潔に述べる】
限られた時間内に弔問客が次々と訪れますので、全ての弔問客に返礼する
為には、述べる言葉は簡潔で、なおかつ手短にすることをお勧めします。
その他、故人様が生前に受けた数々の温情に対して感謝の気持ちを込め、
弔問客一人一人に深々と黙礼して、これを返礼の代わりとしても失礼にあたりません。
【弔問客の送り迎えはしない】
弔問客の送り迎えは、近親者やお手伝いの方などに任せましょう。
喪主・ご遺族が弔問客を出口まで見送ることは、昔から忌み嫌われる行為と
されています。例え、ご遺族側にとって大切な方であっても、ご送迎は
お手伝いの方などにお任せした方が良いでしょう。
玄関先でお悔やみを述べる弔問客に対しても、同様の対応を取られた方が
良いと思われます。
【近親者などが代わって返礼する時】
喪主やご親族はその後の葬儀の打ち合わせなどで何かと多忙です。
このように喪主やご親族が弔問客に直接返礼出来ない場合は、近親者や
お手伝い頂いている方などに事情を説明して返礼の代理をお願いします。
その際は、代理の世話役は弔問客に感謝の気持ちを述べた後、
「喪主、親族に代わりまして厚くお礼申し上げます」などの言葉を
必ず一言添えましょう。
近親者やお手伝いの方は、ご遺族との血縁がどうであれ、ご遺族側の人として
見なされます。そのため、「ご遺族の方は」「こちらのご子息は」など、
ご遺族に対して敬語を用いない方が良いでしょう。また、臨終や闘病の様子を
口にすることも極力避けましょう。
【返礼時の注意点】
● 返礼は喪主・ご遺族が個人様の代理人として心を込めて丁寧に述べましょう。
● 必要以上の返礼は控え、簡潔・手短にしましょう。また黙礼の失礼のない返礼です。
● 弔問客の送迎はお手伝いの方などに任せましょう。
● 喪主やご遺族が多忙であれば、世話役などに返礼の代理をお願いしましょう。
● 弔問客から香典や供物を頂いた場合は
「お心遣い誠にありがとうございます。早速故人の霊前に供えさせて頂きます」
などといったお礼の言葉を必ず一言述べるようにすると良いでしょう。