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小田原漂情

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情(おだわらひょうじょう) / 学習塾塾長

有限会社 言問学舎

コラム

真の国語力はどうすれば身につけられるか?言問学舎の読解力・表現力指導法

2018年3月11日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:国語

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コラムキーワード: 国語 勉強法

 

いまの子どもたちの「国語力」について

  「国語力を身につけることが大切だ」とお考えの保護者の方が、ここ数年比率としても増え、さらに真剣さの面でも、従来以上にその度合いを強くしていることを感じています。新学習指導要領や大学入学共通テスト(仮称)の影響も大きいでしょうし、一方ではまた、子どもたちの国語力の低下を、身をもって感じている方が増えているためではないでしょうか。

 言問学舎は2003年6月の開業です。かんたんに言って、00年代、10年代という二つの時代を見て来ていますが、それより前、90年代にも、私は学習参考書の出版社に勤めていて(88年より)、多くの塾の先生方から、子どもたちが国語が苦手である、国語を何とかしたい、というご意見を、お聞きしておりました。この時の経験が、言問学舎の創業にも大きく関与しています。

 さて、では00年代と10年代で、子どもたちの国語力、国語に対するかかわり方は、変わったのでしょうか。はっきり「そうだ」と言える面もあり、「変わってはいない」面もあるというのが、率直なところです。変わった方から挙げると、読むのがきらいだ、読んでも何も感じない、という子がさらに多くなったと言えますし、その低年齢化も進んでいるように思われます。単純に原因・理由を決めることはできませんが、携帯電話・スマートフォンに代表されるデジタル機器の普及が進んだこと、小学校でのテスト(国語)が増え、1年生でもテストの得点で悩む子が多くなったことなどが、その背景にあると思われます。

 後者については、2009年に小学校、2010年に中学校の指導要領が改訂され、いわゆる「ゆとり教育」から「学力重視」への転換が行なわれるようになりましたから、00年代と10年代の「変わり目」として、大きな要素であったことは間違いないでしょう。前述した通り「理由は一つではない」のですから、「学力重視」が国語力低下の原因だなどとは、毛頭考えておりません。ただ、テストが多くなる環境の中で、子どもたちが国語を学ぶ場面にゆったりと言葉を味わい、感性を育むような土壌が期待できるのかというと、望みは薄いように思います。

 ところで、「国語が苦手、きらい」な子が、21世紀になって突然増えたわけでもありません。先述した90年代にも、「大学生の国語力低下」が言われていましたし、40年前、50年前にも、もちろん国語が苦手な子は大勢いたのです(ただ、「読んでも何も感じない」と公言するような子は、少なかっただろうと考えられますが)。その意味では、2010年代の現在とて、子どもたちの国語に対するかかわり方は、「変わっていない」とも言えるわけです。文章を読むこと、そして考えて書くことが苦手な子どもは、いつの時代にもいるのが当然だ、というのも、一面また真実だと言えるでしょう。

どうすれば「国語力」は身につけられるのか

 さて、ではどうすれば、国語力を身につけることができるのか。これが本題です。そして答えは、かなり単純なのですが(しかし、決して簡単ではありません)、正しい音読をし、国語そのものに親しむこと。そして、言葉そのものの持つ力を思考と体感の両面から吸収し、自分自身の力に置き換えて行くことです。

 言問学舎では、「音読と読解、表現」の授業で、このことを実践しています。去年の秋から通っている小学生のお母様は、「読むことが楽しくなり、書くことにも自信が持てるようになったようだ」という意味のことを、先日言って下さいました。「正しい音読」とは、文章の意図するところが子どもにしっかり伝わるような音読のことですが、いま一つ、それは子どもにとって「楽しい」ものであり、もって国語が「きらい」から「好き」になる最初の架け橋であるのです。

 そして、言問学舎オリジナルの読解シートで、読んだ文章の内容について無理なく考えたことを書き出して行き、最後に短い感想文にまとめることで、「読み、考えて、書く」という国語のもっとも大切な過程を十分に経験することができるのです。冬期講習では、『ごんぎつね』について新規に作成した読解シートを使って、学校の授業ではだいぶ苦戦していたという子が、親御さんが感心されるほどの感想文を書き上げることができました。

国語の力は、一生の力

 この形の国語学習は、もちろん「受験」のためにも大きな力になります。私立中学受験生の場合、当然過去問や、その前の段階でも「国語」の問題演習を併用しますが、4年生、5年生の段階で「音読と読解、表現」の授業をしっかり受けている生徒の方が、首都圏模試等の模試の成績も一般にすぐれています(問題演習を中心に指導した子にくらべて)。公立中高一貫校の適性検査の記述対策に適していることは言うまでもなく、中学、高校へ進んでからも、さらに大人になってからも自分を支え、作り上げて行く「言葉の力」を身につけることのできる、本質的な国語の勉強なのです。

 現在、「国語の相談会/入塾説明会」および「中高一貫校受験希望者のための長文記述(作文)無料体験会」の開催をお知らせしておりますが(14日まで)、それ以外の学年の方の無料体験授業やご相談も、随時受け付け致しております。国語、受験その他お子様の教育全般について、お気軽に言問学舎舎主・小田原漂情にご相談下さい。


国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP http://www.kotogaku.co.jp/

[[言問学舎の生のすがたは、こちらの動画からもご覧いただけます!
https://www.youtube.com/watch?v=c2OdlIl8T44

[[国語の勉強をお手伝いする国語専門サイト・国語力.com
http://www.kokugoryoku.com]]



 

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