一期一会の食材:田酒 百四拾

熊澤彰

熊澤彰

テーマ:グルメ・お料理・オンラインショップ

田酒百四拾

運のよい方に 手に入る 田酒


銀座のふぐ職人、熊澤でございます。

世界的な人気で、超品薄、中でも、半年に一度の蔵出し。

今や、運のよい方だけ、手に取れる、田酒シリーズの1本です。

青森でも、なかなか、田酒は見つからない


飛行機の 右の窓の下に、ぽっかりと十和田湖が見えたら、青森空港は すぐです。

私が伺ったのは、5月。

空港の周りは、もう桜は終わっていましたが、

山の上、十和田湖畔で 用事を済ませたら、そこは、まだ 雪が消えたばかりでした。

降りてくる道すがら、桜が始まって、満開、桜散る、そんな景色を堪能し、

五所川原あたりで、もう一度 桜を眺めて、青森市内へ入りました。

「あら~ 弘前の桜、もう散っちゃってたでしょう」

と、お店の方に お声をかけて頂き、

「でも、十和田湖からだったので、楽しんで来られました」

と、申し上げて、笑顔を頂きました。

田酒、チョッと前までは、新青森駅の売店あたりで、手に入ったのですが、

看板は見れども、正体なし、で、

どのお店様にも、現在は見かけられないですね。

そんな中、私が ご縁を作って頂いて、本日お見せしているのが、

田酒の中でも、春と秋、2度の蔵出しをする、限定酒、

「田酒 純米吟醸 百四拾」です。

運のよい方にだけ、手に入るお酒です。

春は、桜のラベルが、キレイ。

私の試み:酒は、冷蔵して、旨くなる


蔵元の 西田酒造店様、スミマセン。

限定蔵出し、というからには、蔵出しして、すぐ、楽しんで頂きたいのでしょうが、

当店では、入荷したお酒たちを、あえて、冷蔵庫で保管します。

ですので、ここから下は、全く、私だけの チャレンジでございます。

写真の百四拾は、3年、店内で冷蔵保管したもの。

2本、残していたうちの 1本を、味見してみました。

これがね、予想より はるかに 旨い。

「ひゃくよんじゅう」というのは、このお酒だけの お米の銘柄だそうで。

それが、蔵元の手にかかると、

キチンと、素晴らしい田酒ファミリーの味わいになる。不思議。

発酵段階で自然に現れる、微炭酸。

舌の奥では、早く、キュッと行きたい、辛口の旨味を待ちかねるのに、

まだまだ、味わいたい、舌先から鼻に抜ける、甘い香り。

たとえば、

「エ」の口をしたときに、感ずるような、うまみの広がり方の、

田酒だけの味わいが、より、際立っております。

こんな表現方法をするのは、多分、私だけだろうな、と、思いつつ、

田酒の限定酒を、3年も、冷蔵しているのも、おそらく私だけでしょう。

ごくごく、手前味噌なお話で、恐縮でございますが、

まさに、一期一会の美味しさ、

お味見、とは申せ、先に楽しんでしまって、申し訳ございません。

店内に あと 1本だけ でございます。



<毎週日曜・水曜 12:30に更新します>

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熊澤彰
専門家

熊澤彰(ふぐ調理師)

ぎんざ姿

ふぐ調理師として40年以上の技術を、銀座で1日1組、最大6名の個室「ぎんざ姿」でふるう。自ら日本全国を渡り歩いて選んだ食材は、店舗と、オンラインショップで入手可能。

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