呼吸を助ける1分ヨガ
初夏に咲くクチナシの花は香りがよく、白くて可愛い花ですが、クチナシの実も古くから
色素や漢方薬として使われていました。
おせち料理の栗きんとんは栗の皮を剥いて茹でるときにクチナシの実を一緒に入れると実から色素が出て、とても鮮やかな黄色に仕上がり、見た目もよく食欲をそそられます。この黄色の色素はクロシンといい、にんじんや緑黄色野菜に多く含まれる色素β-カロテンと同じカロチノイドの仲間です。野菜の色素は色によって効能は違いますが、体に良い作用をすると考えられています。
漢方薬にも染物にもクチナシの実は古くから利用されてきました。
クチナシで染めた色を梔子色といい、梔子色の布は十二単にも使われていたそうです。
漢方ではクチナシの成熟果実を乾燥したものを山梔子といいます。消炎、鎮静、精神安定作用があり、漢方薬として現在でもよく使われています。