コラム
戦国武将に学ぶ健康法・・・豊臣秀吉
2021年7月12日
とにかくへんな時代になりました。千年に一度、何百年に一度、果たして今度は何が起こるのでしょうか。今巷では色々な噂が飛び交い、一体何を信じたら良いのかわからなくなっています。手前味噌になりますが、極論を言う人を信じないようにしています。これは2000年続いて来ました東洋医学から学んだ事です。参考までに。さて、不安や不信を解決する方法の一つに歴史に学ぶことがあります。日本の歴史で最も激しい時代、それは戦国の世でした。その時代を生き抜く事は心と体が健康でなくてはなりません。前回号の織田信長に続き、今回は豊臣秀吉の健康法を聴いてください。
竹中半兵衛・黒田官兵衛を軍師に持つ豊臣秀吉(享年62歳)は、身長140㎝体重45Kgの小太りタイプ。頭の回転がよく、よく気が付く`人たらし`。その性格が出世欲に結びつき奇跡のサクセスストーリーを生む。晩年は育ちの悪さがあだとなり、怒りで孤独を深めたと言われます。私が晩年の豊臣秀吉に漢方薬を出すならば「釣藤散(ちょうとうさん)」でしょうか。サクセスストーリーはその過程が面白い。成功してからの秀吉は何か魅力を感じません。貧しい秀吉は、幼少のころは日光にあたり、川でどじょうを取りよく食べていたそうです。それが幸せホルモンを増やすことにつながっていました。いつも楽しい秀吉の性格はそこに理由があったのでしょう。 晩年裕福になり過ぎた秀吉は、いつのまにか日に当たらなくなり、飽食になってしまった事で、頭に不満が溜まり、イライラするようになり、感情を押さえ切れないことが原因となって、胃癌の道を辿ります。「福には禍が寄り添う」老子はそう言っています。健康は大切ですね。
① どじょう食健康法・・トリプトファン豊富な食事。(幸せホルモンセロトニンを増やす)
トリプトファンの一日の目標摂取量は体重1㎏あたり2mg。60㎏の人は120mg。
食品中のトリプトファン含有量(可食部100gあたり)
白米82mg、玄米94、パスタ140、そば170、鮭250、カツオ310、まぐろ270、豚ロース
280、鶏むね肉270、木綿豆腐98、豆乳53mg
② 日光浴健康法・・セロトニン神経にスイッチ(太陽の光が脳幹の膖線核まで届く)
③ 踏み台昇降20分・・・一定のリズムで筋肉の弛緩と緊張を繰り返す運動はセロトニン神経を
活性化する。
④ 無駄に怒らないコツ・・乱暴な言葉を使わない
⑤ 能のすり足・・・大腰筋(足をあげたり、姿勢を保つ筋肉)強化。高さ10センチの台に片
足を浮かせ前後に10回。
お知らせです
テレビ朝日、7月17日(土)13時30分か15時30分に戦国大名総選挙総集編で徳川家康公の漢方薬を作るシーンでほんの少し、登場する事になりました。
お時間がございましたら、ご覧ください。どうぞ宜しくお願い致します。
東邦大学客員講師 薬剤師 鈴木寛彦
関連するコラム
- 心の状態が体の健康を左右する心身一如の考え方とは? 2020-05-01
- 出るものと、入るもの 2019-01-16
- 漢方生薬 「麻黄」 2021-02-04
- 大黄(だいおう) という生薬 2020-04-06
- 人と空間と音の風景 2020-06-15
コラムのテーマ一覧
カテゴリから記事を探す
鈴木寛彦プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。