「分かりました」と言った部下が動かなかった理由|確かめる一言で変わったこと
四国大学で、「挑戦の教科書〜挑戦が怖くなくなる考え方〜」
というテーマの授業をしてきました。
授業の最初に、学生さんに「今、どんな悩みがありますか?」と聞いたところ、
出てきた声は次の3つでした。
「やりたいことはたくさんあるんですけど、時間がないんです」
「得意なことも、好きなこともないんです」
「自分に合った職業が分からないんです」
この悩みは、学生さんだけのものではありません。
転職を考える社会人の方、今の仕事に迷う方にも、同じ構造があります。
今日は、授業でお話しした3つの考え方をまとめます。
職業を「名詞」で探すと、見つからない
将来の職業を考えるとき、多くの人は「名詞」で探しています。警察官かな、学校の先生かな、カウンセラーかな、インストラクターかな。名前を探しては、「これは違うな」「これは私じゃないな」と繰り返してしまう。そうすると、ピンとくるものがいつまでも見つかりません。
大事なのは、「なんで」です。なんで、その仕事をしたいのか。
その仕事を通して、どんな気持ちになりたいのか。
ここを言語化すると、見えてくるものが変わってきます。
探すのは「得意」や「好き」ではなく、「苦なく続けられること」
「得意なことも、好きなこともない」という学生さんに伝えたのは、
得意や好きじゃなくていい、ということです。
探してほしいのは、「苦なく続けられること」です。
私自身、話す仕事が大好きかというと、正直、そういうわけではありません。
でも、苦なく続けられた。気づいたら15年続いていて、
それが今、私の強みになっています。
無理して続けることだけが、努力ではありません。
やる気は、得たい結果と現在地の「ギャップ」から生まれる
最後にお話ししたのが、「得たい結果」と「現在地」の話です。得たい結果と、今の自分のギャップが見えたとき、人は自然と動き出します。モチベーションは、無理に出すものではなく、ギャップに気づいたときに生まれてくるものです。
授業の最後に、学生さんに気づきを書いてもらいました。
「ギャップに気づけたことで、自分のすべきことが明確になった」
「苦がなく続けられることを、得意なことと言っていい」
「人生で頑張ったことはないと思っていたけど、
みんなの意見を聞いて、自分も頑張った経験があったと気づけました」
最後の感想が、私はすごく嬉しかったです。
大人にも、同じことが言えます
大人の転職も、今の仕事も、学び直しも、全部同じです。
あなたの「得たい結果」は何ですか。
そして、今の「現在地」はどこですか。
よかったら、紙に書き出してみてください。
言葉にすると、次の一歩が見えてきます。
私はいつも、「伝えたことと、伝わったことは違う」と言っています。
だから授業の最後には、必ず書いてもらいます。
学生さん自身の言葉になって残ったとき、伝わったんだなと感じます。
(浪越あゆみ/ハラスメント防止・伝える力研修講師。研修・講演のご相談は、プロフィールからお問い合わせください)


