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複数の不動産会社に売却を頼むのはどう?

2015年1月20日 公開 / 2021年2月26日更新

テーマ:不動産売買

コラムカテゴリ:住宅・建物

最近多く見かけるようになった売却査定の無料サイトなどでは、
複数の不動産会社からの査定が可能です。

数社に査定してもらってこの会社に売却をお願いしようと契約するのを、
「媒介契約」といいます。

売却の媒介契約は、1社にしか依頼できない「専任媒介契約」・「専属専任媒介契約」と
複数社同時に依頼できる「一般媒介契約」があります。

お客様は後者、一般媒介のほうが有利というふうに思う方が多いです。

理由は簡単で多くのお客様を見つけるのに、
「1社が探すより、複数の不動産会社が同時に探したほうが早い。」と思うようです。

それは少し誤解があるのですが、
1社だけに売却を依頼するからといっても、その不動産会社だけでご購入のお客様を探すわけではないのです。

「専任媒介契約」か「専属専任媒介契約」のいずれかで契約を結ぶと、
不動産会社は、国土交通大臣指定の不動産流通機構「西日本レインズ」に
その物件情報を登録する義務を負います。

登録をおこなうと、流通機構とオンラインで結ばれた
全国の不動産会社が情報を見ることが出来るのです。
よって、希望のお客さんがいる不動産業者は専任業者へ問合せて案内をすることになります。


逆に複数に依頼する一般媒介では不動産流通機構への登録義務はありません。
わざわざ、手間をかけて行わないのが実情です。

また、不動産会社の報酬は、成功報酬です。売却の契約を行い取引を行うことで
報酬(仲介手数料)を得られます。

一般媒介ではいくら手間をかけて販売広告を行なっても他社が仲介すると、
手数料はもらえません。
よって、一般媒介ではそれほど力をいれて販売を行わない場合もあります。

「専任媒介契約」・「専属専任媒介契約」の契約期間は、
有効期間3ヶ月以内です。
契約更新がされない場合もありますので、その間は
不動産業者は売却活動に力を入れます。

確実に早く売却したい場合は信頼できそうな1社に絞って媒介契約することをお勧めします。

この記事を書いたプロ

藤本忠昭

物件の価値を高める不動産のプロ

藤本忠昭(エフステージ株式会社)

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