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若山誠治プロは静岡新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

東海道さった峠を建築するという無謀な試み

若山誠治

若山誠治

テーマ:建築放談

彼はさった峠を模型にした。
東海道の難所の峠を建築するという。
無謀な試み。

3メートルもの峠そのものの模型。
その中に配された建物、人工物と思われる建築物の実に小さいこと。

自然の中での人間の営みの小ささを感じずにはいられない。

彼はそれを虫眼鏡で拡大して見るように、拡大された模型を作っって見せた。
峠を登って行く道すがらに配されたそれぞれは、たどっていくと一つの物語として旅人に何かを語り掛けるだろう。

そこを歩いた者にしか解らない建築。

これは模型なので誰も歩けない。だから誰にもわからない。

小さな建築物が総じて、繋がりあって、サッタ峠という山全体を覆いつくしひとつの建築物として感じ受け止めることが出来るのか。

彼の試みがうまくいったとは思えない。不十分だと思う。もっと掘り下げて搗く詰めてゆかねばならないと思う。

けれどこの無謀な試みに挑戦し、一つの形にして我々に見せたということ、これは称賛に値する。

と私は思う。
























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若山誠治
専門家

若山誠治(一級建築士)

株式会社若山建築事務所 一級建築事務所 雨楽

日本建築を志して、お茶、お花、陶芸、能、あげくに小唄まで、ずっと修行の日々です。数寄屋建築の美しさは日本の気候風土の求めた理にかなった美しさです。数寄屋建築に暮らしてみませんか?

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