戦争がはじまった。
コロナの時代に建築のありようが問われている。
住宅はどこへ行くのか。
これから我々はどんな家をつくって住むべきか。
エコは大事。省エネは大切。だから断熱して、機密して。寒暖差なんてもっての外。
機密断熱のしっかりした、しっかりした箱を作って、その中で快適に暮らす。
空調して。その性能を上げるためだけに心血を注ぐ。そういう家造りは終焉を迎えた。
家は密閉しない。内と外と自由につながって、あいまいな空間を存分に楽しむ。
そんな家造り。これは極めて日本的な家造りだと言っていい。
日本の家の基本。もう一度戻ろう。もう一度考え直そう。
本当の心地よさって何なのか。
空調の効いた一見居心地のよさそうな箱の中から出て暮らそう。
自然が家の中まで入り込んでくるようなそんな家に暮らそう。