気候の変化が病をもたらす六淫のお話
2人に1人は花粉症と言われる時代ですが、耳鼻科に行くと色々な薬を処方してくれます。その中にはとても良く効く薬が沢山ありますが、残念なことに、眠気や口渇が強く現れてしまうことがあります。眠気の少ない薬もありますが、眠気を感じていない人でも集中力に欠けたり、やる気が出ないなどの「隠れ眠気」が現れているケースが実は結構あります。本人が気づかないため事故につながる場合もあります。
漢方はそういう心配がないので花粉症のコントロールに適していると思います。良く使われる小青竜湯の他に体質によっては葛根湯や香蘇散が効果的な場合もあります。
①40代のやや赤ら顔の女性は、花粉による鼻水、鼻づまりに悩み来局されました。肩こりのひどい方で葛根湯をこの季節服用しコントロールしています。
②同じく40代のすらっとした色白の女性はめまいで救急搬送されることがあり、めまいの治療で苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を1年近く服用して治療しましたが、同時に長く患っていた花粉症も改善し、シーズン中にマスクをする程度でコトロールできるようになり体質改善に成功しました。
③50代の華奢な女性は、通常量の薬では眠気が強く、コントロール不良で相談にみえました。香蘇散を朝1回服用するようになり花粉症はもちろん、気分が晴れ、体が軽くなったと喜び、サプリメントの様な感覚で体調管理に愛用して頂いています。
女性は意外と自分のことを後回しにしてしまうことがありますが、主婦が寝込むとたちまち家事が滞ってしまいます。家族も心配します。自分の健康は家族の健康です。自分のメンテナンスもお忘れなく。