自律神経の乱れで体温調節がうまくできない(不妊症の現場から)
よい“気”がめぐれば漢方薬もよく効く
漢方は“気”の医学ともいいます。
“気”というのは目に見えませんが、私たちの体の中を流れているエネルギーのこと。
もちろん赤ちゃんも“気”を持って生れてきます。「オギャー」と元気な泣き声を上げてこの世に出てくる赤ちゃんは、まさに“気”=エネルギーのかたまりのようなものと考えてよいでしょう。
そして漢方では、お母さんやお父さんの“気”が弱い、よい“気”が不足していると、赤ちゃんはできにくいと考えているのです。よい“気”を持っている人は、体もとてもすなおな状態にあります。そのため飲んだ漢方薬が非常によき効き、その結果、体もあたたまりやすく、血の流れもすぐによくなり、よい結果が出やすいのです。逆にマイナス思考の人は物事を悪く考えるためか、“気”(元気)がなく、漢方薬の効きめも出にくくなってしまいます。
よい“気”がいいことを運んでくる!
よくいわれることですが「物は考えよう」、受け止め方しだいです。たとえば赤ちゃんがなかなかできなくても、赤ちゃんが欲しいなと思って夫婦ふたりでいっしょにがんばっていることを楽しんだり、喜びを感じられる人は、体によい“気”がめぐります。
よい“気”がめぐれば漢方薬が効きやすいだけでなく、気持ちがすなおになる、他人の意見も受け入れられるようになるので人間関係も円滑になるなど、きっといいことづくめ。逆に「周りの友だちは何の努力もしないで妊娠した」「夫が不妊治療に協力的でないから、いつまでも妊娠できない」など、心に不平や不満をかかえていると体からよい“気”(元気)がなくなり、漢方薬もなかなか効いてくれなくなります。そして、いつもイライラして、周囲ともトラブルを起こしやすくなるでしょう。
まさに病は“気”から。体によい“気”をめぐらせるためにも、できるだけ気持ちを明るく、前向きに保つように心がけましょう。
よい“気”を得るために海や山など自然の中に行ったり、神社や最近人気のパワースポットなどに出かけ、気分転換するのもよいと思います。