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谷津吉美プロは静岡新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

気候の変化が病をもたらす六淫のお話

谷津吉美

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テーマ:漢方薬入門




病気になる原因は様々であり、そこには外的なきっかけも自分の身体に内在するものもあるでしょう。

そのうち、漢方では季節の変化など私たちの身体に悪影響を及ぼす外的要因を6つに分類して六淫(りくいん)と呼んでいます。
六淫には、具体的に次のようなものがあります。


・風邪
春に多く、時間的または症状の発現部位に変化を伴いやすく、進行も早いのが特徴です。

・暑邪
夏に多く、水分バランスが崩れてしまっている状態です。だるさや渇きがみられ、熱中症や夏バテなどが代表的な例です。

・湿邪
梅雨時期に多く、むくみやだるさが長く続きます。また、関節の痛みや胃腸にも影響を与えます。

・燥邪
秋冬の乾燥時期に多く、皮膚や髪のかさつきがみられます。咳も伴い、喘息症状も現れます。

・寒邪
冬に多くみられ、身体を冷やします。そのため、代謝や各臓器の機能低下を引き起こします。

・火邪
発汗や高熱、頭痛のほか、イライラ感などの精神的症状もみられるようになります。場合によっては、鼻血や血尿のような出血も起こります。


気候の変化は花や木、自然の風景を様変わりさせてくれることで私たちの目を楽しませてくれますが、激しい気候の変化は不調をきたすきっかけとなってしまいます。

もちろん、健康で異常がなければ、外的要因の影響は受けずに日常生活を送ることができます。しかし、ひとたび気や血、水のめぐりが停滞したり、抵抗力が衰えている場合には、その隙を縫って六淫が侵入してくるのです。

そのため、外から入り込ませないように、規則正しい生活や食、そして健康な精神を保つことが最も基本的な予防策になってきます。

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谷津吉美
専門家

谷津吉美(薬剤師)

有限会社むつごろう薬局

漢方医学を専門に23年。不妊症をはじめ各種女性の悩み・アレルギー・皮膚病・自律神経失調症などの症状に、深い知識で丁寧に対応。また静岡県立高校の進路指導講演会や不妊専門雑誌などで漢方薬を広めています。

谷津吉美プロは静岡新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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