任せられない経営者が手放すべきもの
こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です。
前回、
「好きだから意識するのか、
意識するから好きになるのか」
というコラムの続編を書きました。
アイドルグループやスーパー戦隊などの
担当カラーを例に、
最初から好きだったわけではない色でも、
自分のカラーとして意識しているうちに、
だんだん好きになっていくことがある、
というお話でした。
今回は、
このことを仕事に置き換えて
考えてみたいと思います。
例えば、
会社に入社して、
イベントを企画する部署に配属されたとします。
もともとイベントの企画が大好きで、
その仕事を希望していたのなら話は別ですが、
必ずしもそうとは限りません。
会社から配属先を決められて、
そこから仕事が始まった。
最初は何をどうすればいいのかもわからない。
先輩や上司に教えてもらいながら、
イベントの準備をしたり、
関係者と打ち合わせをしたり、
当日の運営をしたり。
そうやって仕事を覚えていくうちに、
少しずつできることが増えてきます。
自分が企画したイベントが
無事に終わったときの達成感。
参加した人から喜んでもらえたときのうれしさ。
先輩や上司から褒めてもらったり、
頼りにされたりすることもあるでしょう。
そうすると、
最初は特に好きでもなかった
イベント企画という仕事が、
だんだん好きになってくる。
もっといいイベントを作りたいと思うようになり、
イベント企画について詳しく調べたり、
技術を身につけたりする。
普段、
プライベートで街を歩いていても、
イベントに使えそうな
アイデアや仕掛けが
目に入るようになるかもしれません。
「あれは面白いな。
自分の仕事にも使えるかもしれない」
そんなふうに、
仕事以外の時間にも
自然とその仕事に
関係する情報を集めるようになる。
そして、
その情報がまた仕事に生かされ、
経験や知識が増えていく。
こういう好循環って、
普通に起きていることだと思うんです。
では、
その人は生まれたときから
イベント企画が好きだったのでしょうか。
そんなことはないですよね。
もしかすると、
たまたま会社から
配属先を決められただけかもしれません。
でも、
そこから意識を向けるようになり、
仕事の面白さを知り、
できることが増えていく。
自分の中に、
その仕事に対するポジティブなイメージが
積み重なっていくことで、
いつの間にか好きになっている。
さらに、
長い年月その仕事を続けていくと、
どうなるでしょうか?
経験が積み重なり、
知識や技術が深まり、
他の人には簡単にできないことが
できるようになっていきます。
いわゆる熟練というものですね。
そして、
そこにその人自身の個性が加わります。
同じイベント企画の仕事をしていても、
アイデアの出し方や人との関わり方、
得意なことは人それぞれ違います。
長年積み重ねてきた知識や技術に、
その人ならではの個性が加わる。
そうすると、同じ仕事をしている人でも、
他の人とは違う独自の専門性が
生まれてくるのではないでしょうか。
最初は誰かに決められた配属先だったのに、
気がつけば、
その人にしかできない仕事になっている。
そんなこともあると思います。
私は、仕事の専門性というものは、
最初から持っているものだけではないと
思っています。
もちろん、
最初から好きな仕事や得意な仕事を
選べることもあるでしょう。
でも、そうではなかったとしても、
意識を向けて取り組んでいくうちに、
その仕事の良さが見えてくることがあります。
良さが見えるから、もっと知りたくなる。
もっと知るから、できることが増える。
できることが増えるから、自信がつく。
自信がつくから、さらに好きになる。
そして、長い時間をかけて、
その人ならではの専門性が育っていく。
そんな事を考えていると思い出します。
かなり以前のコラムでも
書いた、ポストの販売のビジネスを
している友人が、
最初はポストに興味なんて
全くなかったけど、
色々な商品を試してみたけど
たまたまポストが一番売れたから
専門にしていったと、
知識が増えてから
好きになっていったと。
もう一人頭に浮かんだのは
昔島根大学の工学部の学生と
同席した時に
今ゴムの研究室に
たまたま入ってから
しれば知るほど
ゴムが好きになってしまって
一晩でも語れます。
というのを思い出しました。
さて、
前回のコラムでは、
意識を向けたものが大きくなる、というお話をしました。
仕事においても、
同じようなことが起きているのではないでしょうか?
あなたは、
今の仕事を最初から好きだったでしょうか?
もしかすると、
最初はそれほど興味がなかった仕事が、
いつの間にか自分の得意分野になっていた、
ということはありませんか。
あなた自身や、
あなたの周りにも、
そんな方がいらっしゃるのではないでしょうか?


