【引き算コーチング】未来を知っているから、過去を後悔する

山根浩二

山根浩二

テーマ:引き算コーチング

こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です


以前、メンターコーチから
教えてもらったことがあります。


それが、
「人は、そのときそのときで、
 最善の選択をしている」
という考え方です。


最初に聞いたときは、
「最善の選択……?」
と、少し引っかかったんですね。


だって、私たちは過去を振り返って、
「あのとき、こうしておけばよかった」
と思うことがありますよね。


仕事でもそうです。
「あの会社と契約しておけばよかった」
「あのとき、もっと営業しておけばよかった」
「あの人に、あんな言い方をしなければよかった」


人生でも、
「あのとき、別の道を選んでいたら」
なんて考えることがあります。


でも、ここで少し考えてみると、
未来を知っているから、
過去を後悔している 

とも言えるんじゃないでしょうか?


今の自分は、
その後どうなったのかを知っています。
「あの選択をしたら、こうなった」
という結果を知っている。


だから、
「だったら、あのとき別の選択を
しておけばよかった」
と思うわけです。


でも、その選択をした当時の自分は、
その未来を知りません。


そのとき集められる情報を集めて、
そのときの状況を考えて、
自分の価値観や大切にしていることを
考えて、


そのときの自分なりに、
「こっちのほうがいいだろう」
と選んでいるんですよね。


つまり、そのときの自分にとっては、
それが最善の選択だった。


私は、この考え方を知ってから、
過去を見る目が少し変わりました。


もちろん、今になって、
「別の選択肢もあったな」
と思うことはあります。


でも、それは今の自分だから
見えているんです。
今は、あのときより経験も増えています。
知っていることも増えています。


結果も分かっています。
だから、過去の自分よりも
多くの情報を持っている。


そんな今の自分が、
過去の自分に向かって、
「なんでそんな選択をしたんだ」
と言うのは、
ちょっと違うんじゃないかなと思うんです。


そのときの自分は、
そのときの自分なりに考えていた。
そして、その条件の中で選んだ。
だったら、過去の自分を
責める必要はないんじゃないでしょうか。


面白いのは、たとえ、
「今までずっとうまくいかなかったから、
今日はあえて逆をやってみよう」
と選んだとしても、それもまた、
そのときの自分にとっての選択なんですよね。
「いつもと逆を選ぶ」という条件を持って、
その選択をしている。


だから、
「最善の選択」というのは、
必ずしも「正解」という意味では
ないんだと思います。
結果的にうまくいく選択、という意味でもない。
そのときの自分が持っていた
情報、状況、価値観の中で、
自分なりに選んだ選択。 

私は、それを最善の選択と考えています。


そう考えると、
過去を後悔する時間が
少し減るんじゃないかなと思うんです。


過去は変えられません。
でも、過去の選択を
何度も悔やみ続けることで、
今の時間まで使ってしまうことはあります。
「あのとき、こうすればよかった」
「あのとき、間違えた」
と考えている間は、
今の自分の時間を、
過去に使っているわけです。


だったら、
「そのときの自分は、
 そのときの最善を選んだんだ」
と、一度認めてみる。


すると、少しだけ前を向きやすくなる。
そして、これは現在や未来の選択にも
つながると思っています。


今、何かを決めなければならないとき。
未来の結果は分かりません。


だからこそ、今集められる情報を集める。
自分が大切にしていることを確認する。
いくつかの選択肢を並べてみる。


そして、そのときの自分が、
「これだ」
と思うものを選ぶ。
もちろん、その選択を未来の自分が
後悔することはあるかもしれません。
でも、そのときは、
その未来の自分が持っている情報で、
もう一度選び直せばいい。


私は、それでいいんじゃないかと思っています。


コーチングでも、過去の選択について、
「どうして、あのときそうしたんですか?」
と話をすることがあります。


でも、過去を責めるためではありません。
「あのとき、何を考えていたんでしょうね」
「何を大切にしていたんでしょうね」
と、一緒に見ていく。


すると、
「ああ、あのときは、
 あれが大事だったんですね」
と、自分で気づかれることがあります。


そうすると、過去の出来事の意味が
少し変わることがあるんです。


過去の選択を「間違いだった」と
決めるのではなく、
「そのときの自分には、
それを選ぶ理由があった」
と見る。


私は、これもコーチングの
一つの役割だと思っています。


過去を変えることはできません。
でも、過去の自分への見方は変えられる。
そして、過去を悔やむために
使っていた時間を、
これからの選択に使うことができる。


だから私は、
未来を知っているから、過去を後悔する。
そんなふうに考えるようになりました。


あのときの自分は、 
あのときの自分なりに選んでいた。


だったら、もう少し過去の自分を
許してもいいんじゃないでしょうか。


そして今もまた、
私たちは今持っている情報の中で、
そのときの自分なりの最善を選んでいる。


そう思えたら、未来の選択も、
少し力を抜いて
できるようになるのかもしれません。

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山根浩二
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山根浩二(ビジネスコーチ)

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