虐待が起きる要因

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:生きづらさを感じる時

 今日は虐待についてお話ししたいと思います。

最近、テレビのニュースなどで、子供を虐待死させてしまう心が痛むようなニュースもよく耳にしますが、虐待が起きる主な要因として考えられるものは
・ 近隣との関係が希薄で社会的に孤立している家庭。
・ 経済的に困窮している家庭。
・ 夫婦関係、離婚などの問題があり、家庭の中でのストレスがある家庭。
・ 誕生を望まないのに生んでしまった家庭。
・ 意にそわない子供、発達の遅れなどがあり、育てにくい子供を持った家庭。
・ 精神疾患がある親。依存症、虐待の経験がある親の家庭。
などですが、家庭内で改善することはなかなか難しく、まわりの支援が必要になります。

 心理的支援や必要な手当てなどを考える事が必要です。
 今では、児童相談所や医療機関だけではなく、児童施設でも心理士が援助してくれるところも増えているそうですが、なかなかまだ十分ではないのが現状です。

 特に命が失われる危険がある家庭や、性的虐待が疑われる場合には、心理療法を考える前に子供を家庭から離すことが先決です。離したうえで長期的な視野での治療プログラムが必要になります。

 そうは言っても、親や血縁者から子供を引き離すことは、喪失感も伴うなど並大抵のことではありません。ただ、虐待が子供に与える影響は計り知れなく大きいもので、「親が未熟だった」ということだけですまされる問題ではありません。親と同じように子供も将来にわたり苦しむことも多いのです。

 もし、「自分自身がその傾向があって心配」と思う方は、一人で悩まないでください。同じ悩みを共有しあう仲間を探す、どこかの機関に相談してみるなどの行動を起こしてください。そして、もしその相手が自分の気持ちが楽にならない答えを出したとしたら、あきらめずにまた探してください。救われる道を探すことが何より大切です。



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飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

飯塚和美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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