コラム
「見えない傷を癒す」子ども時代の心理的影響
2024年3月23日
子どもの心を傷つける親の行為
親として子どもたちに対しての接し方は、常にその重要性に気を配ることが必要ですが、時には感情的になって無視や過剰なコントロールといった行動を取ってしまうこともあります。
思わずしてしまうこの行為が、何度も繰り返されると、子どもの心に無意識のうちに大きな負担をかけてしまいます。これは、私たち親自身がこれまで経験した幼少期からの家庭環境が、自分の子育てに影響している場合も多いと思います。
自己肯定感が低くなる行動
子どもたちが自己肯定感を失い、孤独や不安を感じやすくなる原因の一つとして、次のような心理的な圧迫が挙げられます。
・親が子どもの声に耳を傾けず、批判や子どものせいにして責任を負わせる言葉を使う
子どもは自己否定や無力感を強く感じるようになります。
・過干渉や脅迫、暴言
子どもが自分の感情や行動に警戒し、自信を持てなくなる一因となります。
親としての行為が時に子どもに重大な影響を与えることに気づかない人は多いのですが、カウンセラーとしてクライエントを見ていると、大人になってからの影響を考えて子育てでできれば、将来的にその子どもの生きやすさがかなり変わってくると思います。
幼少期からの家庭環境の影響は子供の成長にとって、とても深刻で、大人になってからの人間関係や自己評価にまで影響を及ぼす可能性があります。
改善法
このような経験からの回復には、経験したトラウマや傷を受け入れ、自分自身の感情や欲求を大切にすることがとても重要です。
そして、専門家のサポートを求めることは、心理療法やカウンセリングを通じて自己理解や自己肯定感を育むことにもなります。
親としても、自分自身の行動を振り返り、子どもたちとの関係を健全なものに保つために、自分自身の心のケアも欠かせません。
自己肯定感を高め、時にはプロの支援を受けながら、子どもたちとの関係を築いていくことが、家族全員の心理的な健康への第一歩となるでしょう。
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