自分の居場所が見つからず寂しさを感じるとき
完璧主義者とは?
心理学で完璧主義とは、いつもとても高い目標を定め、万全を期すために尽力し、他者からの評価を気にする性格のことを指します。
とても頑張っているのに、自己評価は低く、厳しい事も特徴です。
カウンセリングで見える苦しそうな完璧主義
カウンセリング相談で「ねばならない」の枠がはっきりあると、とても生きづらそうに見えます。
「完璧でなければいけない」「こうあるべきだ」とその枠組みがはっきりしていますが、その枠内に入れない人は「嫌い」という場合が多く、生きづらさの原因にもなります。
いつも完璧を目指し、失敗を許せないというのでは、イライラや不安、挫折感など大変なストレスを抱えてしまいます。
すべてにおいて完璧を求めている人に共通するのは、自分の思い描いたことがうまくいかないと、すべてが失敗したように思える強迫的な観念です。
そのため、うまくいかないことが続くと精神的な負担がとても強くなってしまいます。
完璧主義のメリット
完璧主義の方は、責任感も強く、受けた仕事も途中で投げ出さないため、信頼度は高くなります。
計画的に物事を進められ、ミスを嫌うので良い成果を出すことができ、周囲からも高い評価が得られ、高い役職、地位につける方も多いようです。
完璧主義になりやすい幼少期の原因
完璧主義になってしまうのは、幼少期の環境が原因だと言われています。
幼少期から親に厳しくされ、失敗した時に怒られてばかりいると、失敗する自分に価値がないと思いこみ、自信が持てなくなります。そのため、結果を出すことによって自分の価値を確認することになり、結果にこだわってしまうのです。
つまり、理想的な条件付きの自分しか認められない事になります。
完璧を求めすぎれば、イライラや不安感、プレッシャー、焦り、挫折感、いろんな辛い感情が伴ってストレスが溜まってしまいます。
完璧主義の治し方
・物事を減点方式で見ない
「これができた」「ここが進んだ」とできたことに注目して、大きな目標ではなく、小さい目標を一つずつクリアして「達成感」を持つようにしましょう。
・自分からの視点ばかりではなく、客観視する癖を作る。
・物事の優先順位をつける
・大きな目的を意識し、物事の細部から目を離して「まあいいか…」を口癖にする。
私達は、ロボットではありません。人間である以上、いつも完璧でいる事なんて不可能です。
そして完璧を人に求めても孤独になってしまいます。
もし、自分の完璧主義のために生きづらさを抱えているのなら、少しだけ考え方を変えてみませんか?
自分から見た正しさも、角度を変えると違って見えることもあります。
「こうでなくてはいけない事」なんてそんなにありません。
「これだけは譲れない」というところだけにして、手を抜く場所を考えることも出来るはずです。
「完璧な自分でなくてもいい」
「自分は自分。価値ある唯一無二の存在」
失敗してもやり直せばいいのです。
失敗から学べることもあります。
自分の思い込みや捕らわれから解放されると心が軽くなります。
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