罪悪感に囚われないで「親との関係を改善するための心の持ち方」

飯塚和美

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テーマ:考え方を変えてみる

こんにちは、今日は、「罪悪感」についてお話をしたいと思います。


カウンセリングに来る方で、親に対して罪悪感を持っている方がいます。

「ずーっと自分を育てることで苦労し続けて死んでしまった母に、申し訳なくて幸せになってはいけないような気がする」
「親の望む通りの学校に入れなかった自分が許せない」
「頑張れない自分が申し訳ない」・・・等々

優しい気持ちの方が多いのですが、この罪悪感を持つことが何かの役に立っているのかをもう一度考えてみましょう。

「誰かに申し訳ないと思う気持ち」・・・それは実は自分勝手な感情です。罪悪感を抱くことは相手を思っていることにはならず、相手との距離もできてしまいます。

その逆に相手へ罪悪感を植え付ける親の言葉もあります。
「お前の将来を考えて高い塾代や授業料を払ってきたのに、大学受験に失敗するなんて・・・」多分、がっかりしてつい出てしまった言葉かもしれませんが、親子関係が崩れてしまう言葉です。

本来、愛情があるから、幸せになって欲しくてお金をかけたはずです。それで罪悪感を子供に植え付けてしまっては何の意味もありません。

罪悪感は相手や自分を追い詰め、距離を作る役割になってしまいます。
「罪悪感は相手を幸せにはできません」
子供を良くしたい(幸せになって欲しい)と考えるのでしたら、なるべくその言葉は使わずに自分の素直な気持ちを伝える工夫をしてみましょう。



そしてまた別の罪悪感、失敗や嘘をついてしまったことをいつまでもくよくよ考えて自分を責める方もいます。
その場合、その嘘は「自分が責められるのが嫌でついた嘘」か「相手のためを思ってついた嘘か」で判断するとよいと思います。

相手のためを思ってついた嘘は、相手を傷つけないための嘘、「方便」なので罪悪感は持つ必要はありません。もし、罪悪感が消えない場合は「相手にどんな影響があるのか」を考えてみてください。

「失敗した自分は駄目な人間、相手にそう思われているな」と罪悪感を感じてしまったら「相手はどんな気持ちなのかな」と考える。
相手に悪いという気持ちになって「反省しないといけない」と思ったら「埋め合わせするからね」とか、違う形で相手をフォローできるようにすればよいのです。

過去にしてきたことで自分を責めてばかりいてもなかなか前には進めません。

自分を責めずに気持ちの切り替えで考え方を「どうすればよいか」にシフトさせると行動の勇気が出たり、相手との関係も進展していくと思います。

もし罪悪感で心がいっぱいになってしまったら「罪悪感は自分にとっても他人にとっても、何の役にも立たない」「役に立つのは、これからどうすればいいかを考えること」と気持ちを切り替えてみてください。

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飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

飯塚和美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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