人間関係の悩みの解消法   

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:考え方を変えてみる

仕事、学校、家庭etc…私たちは様々な場所で人と人との関係を築いて生活しています。例え人間関係が苦手だとしても、一切の関わりを絶って生活することは難しいものです。

皆さんの中にも、相性が悪くて合わないと思っていても、あきらめて付き合っている人もいるし、仲良くしたいと思っていても、なかなうまく関係を築けなかったり、人間関係は複雑で難しいと悩んでいる人も多いと思います。特に家族関係では、親兄弟であっても、相性が悪くて、色々な問題を抱えている人は、カウンセリングをしていても、とても多いことに驚きます。

そして最近では、子ども時代に自由に遊ばせる機会も減って、昔より遊びの中から学べるはずだった、人と人とのつながりが希薄になっているのも大きな問題の一つと考えられます。歳の違う子どもと遊んだり、何も無いところから遊びを生み出したり、喧嘩したり、痛い思いをして「こういうことをしたらいけない」という事を自ら学ぶ機会も減っています。

大切なコミュニケーションを学ぶ子供時代を「勉強」を第一にして、子ども同士の関わりをあまり持たせないために、大学生や社会人になって、友達や会社の人間関係につまずいてしまう人もたくさんいます。

トラブルの原因は様々ですが、たいていは自分以外の人をどうにかしたいと考えて、イライラしたり、不安に思ったり、感情的になる事が多いようです。

人間関係の悩みを減らすなら、「自分以外の人はどうすることも出来ない」と理解する事です。拒絶したり、変えようとしない、人を変えるより自分の考え方を変える方がよほど楽だと気付くと、心は楽になります。「いろんな人が居てもいい」家族であっても同じ価値観、考え方とは限りません。

大切なのは、相手を理解する事、相手を否定していると、その人もこちらを理解しようとはしてくれません。だからと言って相手にすべて合わせるというのではなく、自分の考えもちゃんと(分かってもらえないと決めつけずに分かるまで)伝えて、より良い関係を築く努力をしてみてください。

コミュニケーションのトラブルの原因は、相手の気持ちを誤解したり、受け取り方を間違えたりして生じる事が多いので、「分かってるつもり」「分かってくれて当然」という思い込みを無くしましょう。そして、自分の気もちを素直に伝えると、多少不器用でもよい関係が築けます。

もし、どうしてもコミュニケーションが苦手だという人は、コミュニケーションの上手な人を観察してみるのも良いと思います。同じになる必要はありませんが、出来そうなところだけ真似てみるのもいいと思います。

最後に、発達障害のグレーゾーンの人たちは、勉強において優れていたり、コミュニケーションもそこそこできる人も居るので、気付かれずに大人になって、複雑な人間関係に苦しみ、社会に溶け込めない場合があります。一人が好きな子に無理に子ども同士遊ばせることは勧めませんが、小さいうちから子ども同士のコミュニケーションを学ばせることは、とても大切です。

人間関係は、社会生活をより良くするために大切なものです。決めつけず、思い込みであきらめないでください。ちょっとした工夫で人間関係は劇的に変化することもあります。

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飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

飯塚和美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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