「不満はないはず」の中に潜む自分の心

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:生きづらさを感じる時

「どこから見ても不満なんかない家庭・・・のはずなのに、なんかやる気が起こらない、幸せなはずなのに・・・」以前カウンセリングにいらっしゃった主婦の言葉です。結婚前は理想の家庭、理想の結婚を夢見て、仕事も私生活も元気に前向きに過ごしていたそうです。

理想の結婚、子供にも恵まれて、一見何もかも文句のない生活のように見えるのに、子供が少し手が離れたら
何か足りないような・・・
孤独・・・・友達も家族もいるはずなのに

きっと、どこかで自分を責めている「こんなことを考えてはいけない」「こんな風に思う私はダメ」そんな思いが心の底にあるのだと思います。

辛いですよね。だって、理想を描いて、生き生きとしていた前向きな自分が今は居なくなってしまったのですから・・・この心の不調は「不満はないはず」と今まで見ないようにしていた自分の心が「こっちを見て」と言っているのかも知れません。結婚して無我夢中で子育てして、少し余裕が出来たところで、今の自分とこれからの自分に不安を抱いたのかも知れません。

自分の内側の気持ちを見つめて「ああ、こんなことでイライラしていたんだ」「私、もっと働きたかったんだ」「家庭の事だけやって年取るのは嫌だと思ってるんだ」「もっと、人に評価されたいんだ」等、自分の気持ちを理解すると少しはすっきりして、見えてくるものもあります。
・私は腹が立っている
・私は焦っている
・私は孤独を感じている

漠然としたもやもやした気持ちも、理解できると少しは変わると思います。「ああ、私は今こんな気持ちなのね」「じゃあ、子供の事が少し手が離れたから、好きな事に時間を使おう」とか、もうちょっと我慢して、子供が学校に上がったら仕事しよう」とか、出来る事の決断も生まれるかも知れません。そのうえで「私よくやってる」と認めてあげましょう。

「不満なんかない」と見ないようにしていた自分を認めれば、また違う自分に出会えるかもしれません。



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飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

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