心を辛くする「悪い思考」をやめてみる
今日は、前回に続き、発達障害について具体的な対処法をお話ししたいと思います。発達障害ではなくても、社会に適応しづらい方の参考になれば幸いです。
前回でも書きましたが、発達障害は「こんな事言われなくても分かるだろう」と思うような、常識的なルールが理解しづらい、空気を読む、という事が苦手な場合が多いのが特徴です。そのために孤立してしまう事も多くあります。「自分はどうせ・・・」と否定的に考えるのではなく、まずは助言してくれる人を探しましょう。良くない点を注意してもらったり、考え方の偏りも別の方向から考えられるようにアドバイスをもらい、修正していきましょう。
発達障害と思われる人の注意点
・アドバイスされたことを忘れそうな人は、忘れないようにその都度メモに取りましょう。
・恋愛は一方的な思いを押し付けないように気をつける。
(相手の気持ちを考えずに自分の気持ちだけを優先して行動すると、ストーカーと判断されてしまうので注意しましょう)
・会話は自分だけが一方的に話すのではなく、相手の話を聞くことを心がける。
(自分の興味ある話でも、相手が会話の内容を変えた時は、興味が無くなったという事なので、その話は終わりにしましょう)
・パートナーが出来たら、出来ない事は協力してもらう。
(頼ったり、頼られたり、一方的な関係にならないように気をつけましょう)
・物を片づけられない人は、、物を減らす。
・分からない事は、はっきりたずねましょう。
・感情のコントロール法を身につけましょう。
発達障害と思われる人との付き合い方
・「言わなくても分かる」とは思わない。
(はっきり口に出して伝えましょう)
・相手が理解できる言い方をする。
(曖昧な言い方はしない。期限がある時は〇月○日と日付を伝える)
・注意する時は、やり方を具体的に指導する。
・感情に訴えるやり方は理解できないので避ける。
・注意したことが出来たら褒めてあげる。
・仕事の支持はひとつずつ。
・仕事の優先順位を明確にする。
「障害」と言われてしまうとマイナスのイメージを持ってしまいますが、世界的に有名な学者も、優秀な人もたくさんいます。
大切なのは自分を否定するのではなく、自分の特性を十分理解する事です。認知の修正や、まわりの協力を求めて、あきらめないで改善すれば、今よりもっと生きやすく、自分の居場所も見つけられるはずです。
まわりの人も、工夫すればコミュニケーションはちゃんと取れるので、「自分と違う」と背を向けるのではなく、このことを理解して接してみてください。少しの思いやりで救われる人もいます。
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