心を辛くする「悪い思考」をやめてみる

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:生きづらさを感じる時

 4月は人生での転機、就職、入学、新たなクラスと、新しい生活のスタートの多い月です。新しい環境で緊張したり戸惑ったりしている方も多いと思います。自分の思った環境とは違うなど、これからストレスも増えていくかもしれません。そこで今日は、心が辛くなる「思い込み」で作り上げてしまった「悪い思考」についてお話しします。

・みんなが出来ることが出来ない
・ダメな人間と思われている
・嫌われた
など、ちょっとうまくいかない事があると頭に浮かぶ「こうに違いない」と思い込んでしまう悪い思考。以前に何度かお話ししましたが、人は「出来事で悩むわけではなく、受け取り方」で悩むことが多いのです。同じことが起きても悩む人と悩まない人の差はここから生まれます。

 頭に浮かぶ考えは正しいとは限らず、人の評価は違う事が多いものです。出来事をありのままに受け止める癖をつけましょう。
 例えば
「自分は何をやっても失敗ばかりしてしまう」
  ↓
「失敗する時もあるが成功する時もある」 ほとんどの場合、生まれてから生きてきた中で全部失敗することなどは不可能です。

「人に嫌われるのは嫌だ」
  ↓
「全員に好かれることは無理」 好きな人も嫌いな人もいるのは当然、芸能人でも人気のある人はそれに比例して嫌いだと言う人も多いので全員に好かれている人などはいないはずです。

「誰も自分の事を分かってくれない」
  ↓
「分かってもらえない事もあるが、ちゃんと話せば伝わることもある」 ほとんどの場合、伝える努力をせずに分かってもらえないと思い込んでいます。

 大切なのは「~ばかり」「みんなが~と思っている」等と極端には思わず、偏らない冷静な考え方を持つことです。人は「自分の事は気にしますが、他人の事はたいして気にしていないもの」なので、人の評価ばかり気にしなくても大丈夫です。

 心をつらくする悪い思考を手放しましょう。もし、いつもの辛くなる考えが浮かんでしまったら「私は今~と思ってる」と付け加えてください。信じ込んだ考えを「思ってる」と冷静に受け止めると「事実」ではなく「そう思っただけ」だという事を認識することが出来ます。

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飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

飯塚和美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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