多すぎ!忘れる!覚えきれない!IDとパスワード管理の重要性と適切な管理方法

古賀竜一

古賀竜一

テーマ:セキュリティ対策、個人情報管理


ID、パスワード管理が出来ていないと思わぬ事態に


「パスワードが違います」

突然そう表示され、メールにもネット銀行にもログインできない――。

最近、スマホの機種変更やパソコン故障をきっかけに、「ログインできない」「認証コードが届かない」というトラブル相談が非常に増えています。

実際のサポート現場では、

「昔の電話番号に認証コードが送られてしまう」
「ブラウザ任せでパスワードを覚えていなかった」
「Wi-Fiルータを初期化してネット接続設定が消えた」

というケースが本当に珍しくありません。

中には、プロバイダ契約書類そのものを紛失し、契約先の代理店名すら分からなくなっているケースもあります。

では、なぜこんなことが起きるのでしょうか?

増えすぎる認証情報

原因の一つは、今のIT社会では管理しなければならないIDやパスワード、認証情報があまりにも増えすぎていることです。

例えば、

○ネット回線契約
○Wi-Fiルータ
○WindowsやMicrosoftアカウント
○GoogleやYahoo!のメール
○Amazonや楽天など通販サイト
○LINEやX(旧Twitter)などSNS
○ZoomやTeamsなどWebツール
○ネット銀行やQR決済


など、今では生活のあらゆる場面でログインが必要になっています。

「二段階認証」でさらに複雑に

さらに最近は、IDとパスワードだけではありません。

「二段階認証」と呼ばれる、SMSや認証アプリで本人確認を行う仕組みも一般化しています。

これはセキュリティ上は非常に重要なのですが、一方で、

「昔使っていた電話番号のままだった」
「機種変更時に認証アプリを移行していなかった」
「確認用メールアドレスが既に使えない」

という新たなトラブルも増えています。

契約書がどこにあるかわからない

実際によくある事例ですが、「ネットがつながらない」という相談で訪問すると、自分でネット検索して「ルータを初期化すれば直る」という情報を試し、設定が消えてしまっていたことがあります。

ところが、接続設定に必要なプロバイダIDやパスワードが分からない。

契約書類も見つからない。

結果、インターネットが使えない状態になってしまいます。

ブラウザの自動入力が消えた!

また非常に多いのが、「ブラウザの自動入力任せ」のケースです。

最近のブラウザはパスワードを安全に保存できるようになっていますが、パソコン故障や初期化、ブラウザリセットなどが起きると、自動入力情報が消えてしまう場合があります。

その時になって初めて、

「パスワードを覚えていない」
「どのメールアドレスで登録したか分からない」

という問題が発覚するのです。

こうしたトラブルを防ぐには、どうすればよいのでしょうか?

IT関連の契約情報や認証情報の整理と保管

保険や証券などの契約書を適当に扱わないのと同じように、IT関連の契約情報や認証情報も整理して保管しておく必要があります。

特に、

○契約書類
○登録メールアドレス
○確認用電話番号
○二段階認証の設定内容
○バックアップコード

などは、後で困らないよう管理しておくことが重要です。

また、現在では「パスワードマネージャー」と呼ばれる専用管理機能を利用する方法も一般的になっています。

これは、IDやパスワードを暗号化して安全に保管する仕組みで、スマホやブラウザにも搭載されています。

ただし、パスワードマネージャーも万能ではありません。機種変更や故障時には、元になるGoogleアカウントやApple IDなどのログイン情報が必要になる場合があります。

また、クラウド同期が無効だと情報が引き継がれないこともあるため、定期的に確認しておきましょう。

こんな管理方法は危険

一方で、

○付箋紙に書いてパソコンとかその周辺に貼る
○メモ帳やエクセル表などに入力してデスクトップに保存する
○同じパスワードを使い回す

といった管理方法は、現在では非常に危険です。



最近では、他サービスから漏洩したIDとパスワードを使った「不正ログイン被害」も増えています。

そのため、

○サービスごとに違うパスワードを使う
○推測されにくい内容にする
○二段階認証を有効にする

ことも重要になっています。

トラブルが起きる前に

「難しそう」と感じるかもしれません。

ですが、最初から完璧を目指す必要はありません。

まずは、

○契約書類をまとめる
○重要なIDだけ整理する
○登録電話番号を確認する

このあたりから始めるだけでも、大きなトラブル防止につながります。

今の時代、IDやパスワード、認証情報はネット生活のインフラを維持する重要な鍵です。

トラブルが起きてから慌てないためにも、日頃から少しずつ整理しておくことが大切です。

す。

筆者実績 http://www.kumin.ne.jp/kiw/index.htm#ss

NetProve ネットプローブ「情報管理サービス」
九州インターワークス
http://www.kumin.ne.jp/kiw/security.html

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古賀竜一(システムエンジニア)

九州インターワークス

ITのユーザーサポートの現場で実際に問題を解決しながら、ITの最新の状況とその問題点を追及している専門家です。多様で複雑になってきたITのことをユーザーにわかりやすく丁寧にお伝えします。

古賀竜一プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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